エンジニア一人月にかかる費用の相場|条件で変わる相場を解説

【目次】

      1. 一人月とは
      2. エンジニアを雇うのに相場を知っておくべき理由
      3. エンジニア単価の相場の見極め方
      4. 業態別エンジニア相場
      5. 職種別ITエンジニアの相場
      6. 地域別エンジニア相場
      7. まとめ

一人月とは

業務の見積もりを立てている

IT業界ではプロジェクトを進める際、その作業にかかる時間を見積もります。その見積にかかる時間を工数と呼びます。

工数のなかで主に使う単位として「人月」と「人日」があります。「人月」とは、1人が1ヶ月に処理できる作業量を指します。つまり、1日8時間20日稼働した場合(合計160時間)こなせる作業量です。プロジェクトに10人月かかる見積もりを立てたとき、10人いれば1ヶ月、1人なら10ヶ月かかる計算となります。

それに対して「人日」とは1日8時間稼働した場合こなせる作業量です。この作業には10人日と見積もりを立てた場合、10人いれば1日、1人なら10日かかる計算となります。

日本人エンジニア1人月の単価についてですが年々上昇しており、WEB系で60万円〜80万円、スマホアプリ開発で100万円程度と言われています。

エンジニアを雇うのに相場を知っておくべき理由

エンジニアを雇うのにコストがかかっている

エンジニアを雇おうとした時にコストの高さに驚く方も少なくないでしょう。エンジニアの需要は年々高まってきており、どれくらい費用をかければプロジェクトに適切なエンジニアを雇えるのか、もっとコストを抑えることができないのか…。

これを知らなければ大きな経済的損失になりかねません。スキル、年数、地域などの要素によって変わる相場を理解すれば、適切な費用でエンジニアを雇うことができるでしょう。

スキルと単価の相場を知るべき

エンジニアは専門職です。経験年数に応じてスキルが上がっていくと仮定され、経験年数に応じて単価も高くなっていく傾向にあります。

また、比較的需要の高い「Java」「PHP」「Go」などの言語は、エンジニアを雇ったり、業務委託する際の単価も高くなります。また、インフラ系のエンジニアの需要も高く、AWSなどのクラウドエンジニアを求めている企業も多く存在しているため、単価も高くなるのです。

経験年数と需要の高いスキルを併せ持った人材であれば一人月単価100万円を超えるエンジニアもいます。

業種によって相場が変わることを知るべき

ITエンジニアと一口に言ってもさまざまな業種が存在します。一般的にはお客様と直接やり取りを行い要件定義、システム設計などを手がける上流工程になるほど単価は高くなります。技術者の中でもプロジェクトマネージャーなど統括を行うエンジニアは月単価が高く設定されている傾向にあります。上流工程はより高度な能力が求められるため、単価が上がるのです。

それに対しテスト業務や運用保守など手順が確立され、専門的な知識やスキルが必要ない場合の単価は低くなります。

地域によって相場が変わることを知るべき

エンジニアを雇う際には地域によって単価が変わることも知る必要があります。地域の違いで単価が変わる要因は、家賃や物価がそれぞれ異なるためです。

首都圏の中堅SEの月単価が100万円とすると、地方の中堅SEの単価は60〜70万円、相場の安い国のSEに至っては30万円を切る場合もあります。

エンジニア単価の相場の見極め方

単価を見極めてから交渉している

エンジニアを雇う際にいくら費用がかかるのか見極めるには以下の点に注目する必要があります。 

    • 会社の規模
    • エンジニアのスキル
    • 地域
    • 職種
    • 市場

これらの条件に着目し相場を把握すれば、エンジニアに費用をかけすぎることなく、適切な費用をかけて取引することができます。

反対に相場を把握しておかないと無駄にコストをかけてしまうことにつながり、雇用を維持できなくなってしまうでしょう。プロジェクトに応じた優秀なエンジニアを適切な価格で雇うためにも是非、それぞれ条件に合う相場を知っておきましょう。

会社の規模やスキルによって単価が異なる

派遣エンジニアを1ヶ月雇った場合かかる費用の相場は以下の通りです。

※PGがプログラマー、SEがシステムエンジニアを表しています。

PG 下請け・フリーランス 40万~80万円
PG 大手企業 60万~100万円
SE 初級 80万~100万円
SE 中級 100万~120万円
SE 上級 120万~200万円
平均  80万~120万

一般的に1年から3年ほどの経験があるエンジニアは初級、3年から10年の経験があるエンジニアが中級、10年以上の経験があるエンジニアは上級とされています。

所属会社の規模感で見ると、SEの人月単価の平均値は「30〜100人」の企業が80万円ほど、1,000〜5,000人の企業が112万円、「5,000〜10,000」が128万円となっています。大企業になればなるほど単価も比例して高くなっていきます。

地域によって単価が異なる

エンジニアの単価は地域によっても単価が大きく変動します。地域によって土地や家賃の値段、物価に大きな差が生まれているためです。日本ニアショア機構が公開している情報によると以下のような水準となっております。

東京の単価を「1」とすると、全国の平均単価は「0.8」です。単価の高い県は、関東の主要都市である「東京」「神奈川」「千葉」と続きます。また最も単価が低い地域は「青森」「山形」です。プロジェクトの拠点である場所の単価を把握しておきましょう。

職種によって単価が異なる

エンジニアの職種別に分けて単価を見てみましょう。エンジニアの月の平均単価は80万円前後ですが、職種によって大きく差が出てくる場合もあります。

また、作業のルーティーンが構築されている運用保守などについては外注されている場合も多く、職種によって人員の再配置といった動きも見られます。

プロジェクトマネージャー

一人月の相場は、基本的な業務を遂行出来る方で65万円程度、中級程度の業務で85万円程度です。さらに高額な作業をする人は110万円程度とかなり高額な費用となります。

ITアナリスト

ITアナリストの一人月の相場は、基本的な分析業務等で72万円程度、上級となるシステム全体の要求分析では87万円程度です。

デベロッパー

デベロッパー(開発)に携わっている方の平均月単価は、テスター業務では45万円程度、上級のプログラミング業務となると70万円程度です。

プログラミング言語によって価格の下落も見られていますが、「PHP」「Ruby」など需要が高い言語に関しては、価格が上昇している傾向です。

システム運用保守

システム運用保守に携わっている方の平均月単価は、問い合わせ対応などの初級レベルで48万円程度、マネジメントなどの上級組織となると96万円程度と高額な価格設定となっています。

市場のバランスによって異なる

IT業界に限った話ではありませんが、採用する側とされる側の需要と供給のバランスが単価に影響してきます。

近年、プログラミングスクールが増えてきており、文系のエンジニアも珍しくなくなりました。エンジニア人口は増えてきていますが、上級エンジニアになる前にジョブチェンジしたりして途中でエンジニアの仕事を辞める場合も多々あります。

そのような状況の中で、現場のマネジメントをしていたり、「Ruby」「PHP」「Java」など、市場で求められている技術を持っているエンジニアの単価は、高くなる傾向にあるのです。

昔から存在する大規模なシステムは、古い言語で組まれている場合もあり、大規模な改修は不具合も多く発生するため、システムをそのまま使っているケースもあります。今では誰も使用していないような言語も一定の需要をキープしている状態にあると言えます。

業態別エンジニア相場

単価を支払いエンジニアが業務している

エンジニアを雇う際にはさまざまな雇用形態があり、それぞれ単価の相場も異なります。ここでは以下のケースを参考にしながら、解説していきます。   

    • 業務委託エンジニアの場合
    • 派遣エンジニアの場合
    • 未経験エンジニアの場合

業務委託エンジニアの場合

業務委託案件の相場は経験年数、スキルなどに大きく左右されますが、フリーランスエンジニア向けエージェント「レバテックフリーランス」によると、1ヶ月の平均単価は大体60〜80万円程度となっています。インフラ系など需要が高い業務となると、100万円を超える案件も数多く存在しております。

派遣エンジニアの場合

派遣エンジニアの時給相場は2,000円〜3,000円程度です。こちらも職種によって報酬にばらつきがあります。主な職種と報酬は以下のようになっています。

    • ネットワークエンジニア 〜3,500円
    • SE 〜3,000円
    • プログラマ 〜2,800円
    • 保守、運用管理 〜2,200円

未経験エンジニアの場合

未経験から経験年数が1年未満のSEの一人月の単価は30万円ほどです。学生時代に工学部に所属していたり、現場で高い評価を受けることができれば60万円ほどになりますが、業界未経験、かつ文系出身のエンジニアは30万円程度になります。

未経験エンジニアは、教育コストがかかるので他のベテランエンジニアなどサポートができる体制を整えてから迎えるのがいいでしょう。

職種別ITエンジニアの相場

システムエンジニア

ITエンジニアもさまざまな職種に分かれており、単価も大きく変動します。それぞれの職種でどれくらいの費用がかかるのかを把握した上で適切な費用を設定してください。

ITアーキテクチャ

ITアーキテクトの平均月収はアプリケーション保守担当の方で68万円程度、インフラ設計業務の担当で90万円程度です。

プロジェクトマネージャー

基本的な業務を遂行出来る方で65万円、中級程度の業務を任せる場合の単価はで85万円程度です。複雑なプロジェクトや規模の大きなプロジェクトになれば、高度なプロジェクト管理スキルが必要になり単価も高額になります。経験豊富なプロジェクトマネージャーの単価は110万円程度と高額になります。

ソフトウェア開発

テスティング業務で45万円程度です。テスト仕様書などがあり、専門的な知識やスキルがなくてもテスト業務は対応できるため、比較的単価は低いのです。

より高度なプログラミング業務やシステムの設計などができるエンジニアを採用する場合は、70万円程度といわれています。

ITアナリスト

ITアナリストは基本的な分析業務などの職種で単価の相場は72万円程度、上級となるシステム全体の要求分析で単価の相場は、87万円程度となっています。

システム運用

システム運用保守に携わっている方の平均月単価に関しては、問い合わせ対応などの初級レベルで48万円程度、マネジメントなどの高度なスキルが必要な場合は96万円程度と高額な価格設定となっています。

地域別エンジニア相場

都会で働いているエンジニア

地域によってもエンジニアの単価は変動します。都心と地方と比べると物価や土地の値段、家賃なども大きく異なるためです。ここからは、地域によるエンジニアの一人月の相場の違いを解説していきます。

関東の場合

リクナビNEXTが発表したエンジニアの地域別月額賃金ランキングによると、1位東京都が40.85万円とダントツで高く、3位神奈川県は34.56万円、8位の千葉県も31.8万円といずれも高い単価となっております。関東主要都市の単価は高い傾向にあります。

関西の場合

関西のエンジニアの単価も高く、地域別月額賃金ランキング2位で34.66万円ほどとなっています。ついで京都も5位で33.44万円、兵庫も9位で31.70万円です。東京を除けば関東と同じ水準の単価の高さを誇っているのが関西の特徴と言えます。

九州の場合

九州はベスト10入りしている県は存在せず、39位の鹿児島県25.91万円、42位の宮崎県25.00万円です。関東と関西と比べると単価は低くなる傾向になります。ただ福岡県は、ゲームやITの会社が多く、盛り上がっているため、特定の分野では単価が高くなる可能性があります。

海外(ベトナム)の場合

日本よりも単価の低いベトナムを例に挙げると一般的には日本人のエンジニアの半分の価格でエンジニアを雇うことができます。つまり日本に委託する仕事をベトナムに発注することによって約2倍のコストカットを望むことができます。

近年、人月単価が徐々に上がってきてはいますが、コミュニケーションコスト、技術力の高さ、親日国であることを加味すると、まだまだベトナム人技術者を雇うメリットは高いと言えます。

まとめ

この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。

    • エンジニアを雇う際の一人月の概念について
    • 会社の規模によって単価が変わること
    • エンジニアのスキルによって単価が変わること
    • 地域によって単価が変わること
    • ベトナムのエンジニアを雇うメリットが高いこと

エンジニアを雇うには高いコストがかかるため、確実に行う必要があります。ベトナム人技術者を雇うことができれば、質の高い技術と低いコストを実現させることができるでしょう。

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