オンプレミスとSaaSの違いとは|種類やメリット・デメリットも解説

【目次】

    1. オンプレミスとSaaSの違いとは
    2. オンプレミスの特徴
    3. クラウドの特徴
    4. SaaSを導入するメリットとデメリット
    5. オンプレミスからSaaSへ移行する際のチェックポイントとは
    6. まとめ

オンプレミスとSaaSの違いとは

オンプレミスとSaaSの違いに疑問を持っている

オンプレミスとSaaSの違いを解説していきます。まずオンプレミスとは、自社内でサーバーを運用管理し、ITシステムを利用することを指します。クラウドよりも社外に情報が漏れる可能性が低く、既存のアプリケーションなど、サーバー上で結合しやすいことが特徴です。

一方SaaSとは、ベンダー側が提供するリソースをインターネットを通じてユーザーが必要な分だけ利用することができるソフトウェアです。SaaSは「Software as a Service」を略した言葉となります。

Saasの特徴は、インターネット環境があればどこからでもアクセスできること、複数のユーザーが同時にログインしファイルの編集や管理ができることです。

導入コスト

オンプレミス
自社内で管理運用するため、ハードウェア導入の初期費用がかかります。クラウドと比べて費用が高く、一般的なPCサーバーは200万円程度の費用がかかり、その他、サーバーを管理するためのPCなども必要になります。

SaaS(クラウド)
SaaS(クラウド)の場合は、物理サーバーを導入する必要がないため、オンプレミスと比べて導入コストが極端に安くなります。またサーバーを配置する必要がないため、スペースを確保する必要がありません。クラウドのサービスによっては初期費用が0円のところも存在します。

運用コスト

オンプレミス
オンプレミスの場合は、ソフトウェアライセンスを購入する必要があります。また、自社のサーバーを運用するため、サーバーの知識を持ったIT技術者を雇う必要もあるでしょう。近年、IT技術者の人件費は高騰しているため、コストも高額となっています。

SaaS(クラウド)
SaaS(クラウド)の場合は、初期費用やサーバー運用費、ストレージなどは全て月々に支払うサービス料に含まれています。クラウドサーバーを導入する企業がシェアしてサーバーを使用するため、オンプレミスよりも低いコストで運用することができるでしょう。

セキュリティ

オンプレミス
オンプレミスの場合は、自社でサーバーを管理する必要があります。サーバーは熱がこもってしまうため、温度の調節や災害対策も必要です。

また、セキュリティ対策ソフトの更新も必要となるため、その費用も上乗せされる形になります。クラウドと比べると、自社で完結してシステムの運用を行うため、セキュリティ面で安心できるというメリットもあります。

SaaS(クラウド)
SaaS(クラウド)の場合は、ベンダー側でセキュリティ対策が行われるため、ユーザー側がウィルス対策などのセキュリティを意識する必要はありません。

しかし、クラウドサービスはIDとパスワードがあればどこでも誰でもログインできてしまうため、パスワードの定期更新などの対策は行う必要があります。クラウドサービスを選ぶ際は、不正アクセスや不正ログインの対策が徹底されているかを確認することをお勧めします。

導入期間

オンプレミス
オンプレミスの場合、サーバー機器などのハードウェアの購入、ソフトウェアの購入、システムの構築をする必要があるため、導入決定後、数週間から数ヶ月の程度の期間がかかります。

またクラウドと違い、サーバーを配置する物理的なスペースも必要になるため、スペースの確保も考えておかなければなりません。

SaaS(クラウド)
SaaS(クラウド)は初期費用が安く、導入障壁が低いという特徴があります。クラウドサービスは、申し込んだ後、すぐに使い始められるものがほとんどであり、SaaSはサービス利用までの期間を短縮することができます。

また、クラウド上でサーバーの管理を行うため、物理的なスペースを必要としないことも大きな特徴と言えるでしょう。

カスタマイズ性

オンプレミス
オンプレミスはカスタマイズ性に優れており、既存システムと合わせて構造をカスタマイズが可能なため連携も容易です。クラウドと違い、他社システムと共有してインフラを使用する訳ではないので、安定した運用が可能になります。

SaaS(クラウド)
Saasで提供されるシステムは複数の企業が共同して使用するため、特定の企業の要望を受け付けることはできず、自社用にカスタマイズすることが難しいというデメリットがあります。SaaSを利用していく上でどうしても必要な機能を追加したい場合は、laasやPaaSを使い、自社システムを構築する必要があります。

障害対応

オンプレミス
クラウドの場合、障害対応はベンダーが行いますが、オンプレミスで運用している場合、障害が発生したとき、自社で対応する必要があります。多くの企業では、障害対応時、予備機に切り替える仕様を構築した上で、サーバー管理に長けている他の企業に管理をアウトソーシングしています。

SaaS(クラウド)
SaaS(クラウド)はサービスが停止しない、障害が起きにくいと思われがちですが、100%障害が起きない訳ではありません。大手クラウドサービスでも過去の事例を見ると以下のような障害が発生しています。

※アマゾンクラウドサービス(AWS)の障害「2019年8月」

サーバー管理室の冷却システムの不具合により、PayPayやドコモ、ユニクロ、スターバックスなど60社以上のサービスに不具合が及んだ。

Microsoftクラウドサービス(オフィス 365)の障害2019年11月」

2日連続でサービスが停止し、メールやチャットが繋がりにくくなるなどの大規模なシステム障害が発生した。

このような障害の対策としては、予備機を用意し障害が発生したときに自動で切り替わる仕組みを構築することがよいでしょう。機器やシステムについてあらかじめ同じ機能や役割の要素を複数用意し、障害が起きた際は自動で予備機に切り替わり、サービスを提供し続けるのです。

この他にも対策はありますが、業務知識が豊富で信用ができるコンサルタントなどに1度相談してみましょう。

オンプレミスの特徴

オンプレミス

ここからはさらに詳しくオンプレミスの特徴について解説します。

他システムと連動性が高い

オンプレミスの最大の特徴のひとつに、他のシステムとの連動性が高いことが挙げられます。全てのIT環境を自社で運営しているため、自社で扱っている他システムに合わせて設計をカスタマイズすることができますし、従業員からの要望があればそれに合わせてカスタマイズすることができます。

SaaSなどのクラウドと異なり、他企業と共有してサーバーを使う訳ではないため、自由度が高いことがオンプレミスの良い点です。

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セキュリティ要件に対応できる

オンプレミスはクラウドと違い、自社が運用、管理する機器によって構築されているため、セキュリティ環境も自由にカスタマイズすることができます。自社で使用したいセキュリティソフトの導入やアクセス制限設定、災害時の対応方法なども自由に構築することができます。

オンプレミスの場合は、IDとパスワードがわかれば誰でもログインできる訳ではないため、不正ログインの可能性はクラウドよりは低いと言えるでしょう。

クラウドの特徴

クラウド

ここからはさらに詳しくクラウドの特徴について解説します。

コストを抑えることができる

クラウド移行は初期費用が安く、導入障壁が低いという特徴があります。専用のサーバーや環境を構築せず、すでにあるサーバーや仮想サーバーを利用するため、初期費用はオンプレミスと比較したときに安く抑えられるのです。

またクラウド上で管理を行うため、物理的なスペースを必要とせず、災害が原因でデータが破損する心配もありません。

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メンテナンスがいらない

4、5年サイクルで訪れる保守期間サイクルや日頃のメンテナンスは、クラウド提供側に業務を委託する形になるため、クラウドに移行した場合、自社の運用保守作業の工数を削減することができます。

拡張が容易

クラウド上で運用を行うことによって、必要な時に必要な分だけサーバーの容量を容易に増加させることができます。ストレージ不足で回転速度が落ちたり、オーバースペックで費用が無駄になったりしてしまうことがありません。

SaaSを導入するメリットとデメリット

SaaSを導入するメリットとデメリット

ここからは実際にSaaSを導入することで、どのようなメリットやデメリットがあるのか解説します。クラウドの方が導入企業が多いからといって、安易にクラウドに移行せず、メリットデメリットを知った上で、どちらの方が自社に合っているか判断しましょう。

メリット1:サービスを導入するまでの期間が短い

SaaSはすでに稼働しているサービスを利用するため、機器の構築や設定が必要ありません。自社向けの設定に変えていくだけなので、数日から1ヶ月程度の期間で導入することができます。

メリット2:デバイスのストレージを気にしなくてよい

SaaSのクラウド上で運用を行うことによって、必要な時に必要な分だけサーバーの容量を増点させることができます。ストレージ不足で回転速度が落ちたり、オーバースペックで費用が無駄になったりすることがありません。

メリット3:運営の手間がかかりにくい

先述の通り、Saas(クラウド)は、運用メンテナンスの必要がないため、自社の運用保守作業の工数を削減することができます。

万が一障害が発生した場合でも自社で復旧作業をする必要はなく、クラウド提供者が迅速に対応を行います。ITインフラのメンテナンスやトラブル対応を自社で対応せずに、運用できる点は自社のリソースを逼迫することがないためメリットといえるでしょう。

デメリット1:ソフトウェアのカスタマイズ性が低い

自社に合わせてカスタマイズできるオンプレミス環境に比べると、クラウドはカスタマイズ性が乏しいというデメリットがあります。そのため、オンプレミスからクラウド環境に移行を検討する際に、クラウドは必要な要件を満たしていない場合があります。

デメリット2:データ移行や連携が難しい

もともとオンプレミスの環境に存在していたデータを新しいクラウド環境に移行するのは、困難な場合があります。

最近はクライアントの要求に幅広く応えてくれるクラウドサービスも増えてきています。しかし、後に後悔しないよう、アプリケーションやデータを移行しても問題なく業務を進められるかどうかを事前にチェックする必要があるでしょう。

デメリット3:サービスが停止すると利用できなくなる

他の企業と共有してサービスを利用するパブリッククラウドの場合、少なからず他企業へのサーバー攻撃が影響する可能性もあります。

そのようなリスクを避けたい場合は、コストが上がってしまいますが、パブリッククラウドを利用せずにプライベートで使えるクラウドサービスと契約した方がいいでしょう。

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オンプレミスからSaaSへ移行する際のチェックポイントとは

チェックポイント

セキュリティ面をチェックする

運用ミスや攻撃などでサーバーがダウンし、クラウドに保存したデータへアクセスできなければ、社内業務が停止してしまう可能性があります。データの管理、アカウントの管理について信頼できるか、セキュリティ面の観点からチェックしましょう。

移行すべきシステム要件を整理する

クラウド移行前にクラウド化するべきシステム要件を整理しておきましょう。要件定義によって確認しておくべき事柄は大きく2種類あります。

①機能要件

    • 商品検索する
    • 商品を注文する など 

②非機能要件

    • 性能
    • 信頼性
    • セキュリティ など

コスト削減につながるのか検討する

クラウドサービスの費用は「使った分だけ毎月払う」というのが原則です。毎月支払い価格が変動するため、予算の見通しを立てることが難しいのです。

単純なコスト比較としては、クラウドサービスに月々払う予定の金額と同期間にオンプレミスでサーバーを利用した際の金額を比較してみると、どちらの方がコストがかかるか確認できます。

クラウドサービスの費用をシュミレーションするのが難しければ、専門の業者に相談するのも良いでしょう。

まとめ

この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。  

    • SaaSはユーザーが必要な分だけサービスを利用することができるソフトウェア
    • SaaSは既に存在しているサービスを利用するため導入期間が短い
    • SaaSは既存の自社システムとのカスタマイズ性が低い
    • SaaSとオンプレミスのメリットとデメリットを把握しておくべき

SaaSを導入することは、業務効率化、コスト削減につながりますがオンプレミスの方がメリットが大きい場合もあります。本記事を読んだ方はこの機会に導入を検討してみましょう。

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