1. AWS re:Invent 2023
AWS、Amazonのクラウドインフラ部門は、11月27日(米国時間)にラスベガスで開催された年次開発者会議「re:invent 2023」で、同社独自の企業向けチャット「Amazon Q」を中心とした発表を行いました。
生成AIに関しては、日本から見るとOpenAIとマイクロソフトが主導しており、AWSやGoogleなど他のクラウドインフラ・プラットフォームは遅れをとっているという印象を受けるかもしれません。しかし、AWSはそのイメージを払拭しようとしており、「生成AIの時代」への対応を強化しています。データストレージから大規模データベースの構築、解析まで、AWSが提供する技術・サービスの幅は広範です。
「re:invent」というイベントの名前を通じて、セリプスキーCEOは、それぞれの技術をどのように組み合わせ、新しい技術で課題を解決していくのかにフォーカスすることを強調しています。
詳しく読む:https://reinvent.awsevents.com/
2. LINEヤフーが44万件の個人情報漏洩
LINEヤフーは2023年11月27日、メッセージアプリ「LINE」の利用履歴や取引先メールアドレスなど44万件超(推計値を含む)の個人情報が漏洩したと発表しました。同年10月9日、関係会社である韓国NAVER Cloudのシステムを介して第三者による不正アクセスを受け、情報が漏洩しました。ユーザーに関する個人情報は30万2569件(日本のユーザー:12万9894件)で、推計値4万9751件(日本:1万5454件)を含みます。また、漏洩した個人情報のうち、通信の秘密に該当する情報は2万2239件(日本:8981件)で、推計値3573件(日本:31件)を含んでいます。NAVER Cloudの委託先企業のPCがマルウェアに感染したことが発端と説明されています。
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3. Googleが「Gemini」の最初のバージョンを発表
米Googleは12月6日(現地時間)、Google I/Oで予告したマルチモーダルな生成AIモデル「Gemini」の最初のバージョンを発表しました。Googleによると、Gemini Ultraは、32のベンチマークのうち30で、競合する米OpenAIのGPT-4よりも性能で上回ったとのことです。
Gemini 1.0は「Ultra」「Pro」「Nano」の3つのサイズで提供されます。「Pro」は同日から生成AIボット「Bard」の英語版に搭載されます。また、「Nano」は同社のハイエンドAndroidスマートフォン「Pixel 8 Pro」に搭載される予定です。Pixel 8 Proでは、「レコーダー」アプリの要約強化や、「Gboard」のスマートリプライに展開されるとされていますが、日本語対応は未定です。
最大サイズである「Ultra」はまだ「さらなる改良」が行われており、2024年に開発者や企業向けに公開する予定です。また、2024年にはGemini Ultraで稼働する「Bard Advanced」もリリースされる予定です。
詳しく読む:https://blog.google/technology/ai/google-gemini-ai/#availability