「コーディング代行会社に依頼したいけど、代行費用はどのくらいかかるの?」
「そもそもコーディングは代行すべき?自社で行うべき?」
「どうやってコーディング代行会社を探せばよいの?」
そんな悩みをお持ちではありませんか。代行費用はページの種類や代行会社によって異なる仕組みであることを理解しておくことが大切です。また、代行会社に依頼する際は、各企業の実績などを確認し自社にとって最適な企業を選択する必要があるでしょう。本記事では、コーディング代行にかかる費用や代行会社を選ぶコツについて解説します。
コーディングとは?
コーディングとはHTML・CSSを使ってWebサイトを作成することです。
HTML・CSSはWebページの文書やレイアウトを作成する専用の言語であり、企業・個人問わず使われています。HTML・CSSでは主にタグと呼ばれるものを使ってWebページを表現するため、Webページを作成するにはタグの使い方を理解しなくてはいけません。
また、WebページによってはJavaScriptというプログラミング言語を使用することもあります。JavaScriptを使うことで、Webページにアニメーションやスライドショーなどの動きをつけたり、ユーザーの動作に従って処理を行ったり、いわゆる「動きのあるサイト」を作ることが可能です。
Webコーディングに関する詳しい説明は以下の記事にまとめてありますので、併せてお読みいただけるとより理解が深まるでしょう。
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Webコーディングとは?必要なスキルや外注方法について解説
コーディング代行会社とは?
先ほど解説したように、コーディングを行うにはHTML・CSSの知識が必要になります。また、より高度なWebサイトを作るにはJavaScriptやレスポンシブ対応のスキルも身につけなければいけません。
これらのスキルを持った人材が自社にいないことも多く、その場合はコーディング代行会社にWebサイト制作を依頼するのがよいでしょう。コーディングを専門に行っている企業や、システム開発全般やWeb制作を請け負っている企業などがあり、それらに依頼することが可能です。
コーディング代行会社はWebサイト制作のプロであるため、素人には難しい高度な機能を持ったWebサイトを作成することができます。
【ページ別】コーディング代行にかかる費用
コーディング代行費用の目安をまとめました。次の3つのページについて解説していきます。
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- トップページ
- 下層ページ
- 流し込みページ
コーディング代行依頼を検討している方は参考にしてください。
1.トップページ
トップページとは、Webサイトの表紙と言えるページです。他のサイトに自社サイトのリンクを貼る際は基本的にトップページのURLを使うことになります。
サイトによって異なりますが、多くの場合、自社サイトの中でもっとも多くのユーザーが来訪するページです。また、トップページには他のページのリンクを多く貼ることになります。
つまり、他のページよりも力を入れて作成しないといけません。トップページの出来が悪いと、ユーザーが離脱してしまい他のページにも遷移してくれないでしょう。
トップページは他よりも作成料金はやや高くなります。相場は1〜5万円前後であり、JavaScriptによるアニメーションの作成などが必要な場合さらに金額はかさみます。
2.下層ページ
下層ページとは、トップページから派生するページのことであり、ユーザーにとって情報源となりうるものとなります。たとえば、企業サイトの場合、会社概要や事業概要ページなどが該当するでしょう。
下層ページといっても幅が広いため、作成料金はページの情報量などによるとしか言えませんが、トップページよりも安くなることが予想されます。1ページ当たり5,000円〜2万円程度と考えるのが妥当でしょう。
3.流し込みページ
流し込みページはレイアウトを使い回すことができるページのことです。レイアウトの変更はなく、文章や画像、リンクなどの差し替えのみで作成することができます。
流し込みページは他ページよりも制作が簡単であるため、作成料金はそこまでかかりません。1ページ当たり1,000円〜5,000円程度と考えるのが妥当です。
ただし、代行会社によっては流し込みページを単なる下層ページの1種と扱い、下層ページと同様の料金を請求されることもあります。これでは費用が高くなってしまうため注意です。
流し込みページは自社で作成するのも手ですが、ページ数が多い場合、時間がかかります。単純作業に時間を費やすよりも、外注した方が良い可能性もあるでしょう。
レスポンシブ対応とは?かかる費用について
レスポンシブ対応とは、スマホとPCでレイアウトを自動変更できるように対応することです。
昔はスマホ用とPC用でHTMLを分けて別々に作成するのが基本でした。しかし、これではページを更新する際に2つのページを書き換えないとならないため、効率が悪いです。
また、検索エンジンのGoogleがSEOを考えるならスマホ用、PC用とページを分けずに、レスポンシブデザインを推奨しています。
レスポンシブ対応を行えば1つのファイルで、両方の端末用のサイトを作れます。ただ、レスポンシブ対応を行うにはスキルが必要であり、外注しないと難しいかもしれません。
レスポンシブ対応の費用の目安ですが、通常のコーディング費用の1.5〜2倍程度と考えるのが良いでしょう。もちろん、代行会社の技術力などによってある程度上下はします。
また、レスポンシブ対応とは別に、画像の縦横調整が必要になる場合があるので注意です。画像調整費用は1点あたり2,000〜6,000円程度かかります。
コーディングを代行してもらうメリット
HTML・CSSなどのスキルを持った人材がいれば、自社でコーディングを行うことも可能です。
しかし、コーディングをプロに依頼することにはさまざまなメリットがあります。それらのメリットを知らずに自分で行うのはもったいないでしょう。
コーディングを代行してもらうメリットは次の3つです。
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- Webサイトのクオリティを高められる
- セキュリティー面を強化できる
- 作成後の運用も依頼可能
1つ1つのメリットについて詳しく解説します。
1.Webサイトのクオリティを高められる
コーディング代行会社は制作のプロですから、素人には作れない高度なWebサイトを作ることができます。特にJavaScriptは1から学ぶと多くの時間がかかるため、動きのあるリッチなサイトを作りたいなら外注する方が良いでしょう。
また、代行会社はWebサイト制作に関するノウハウが蓄積されており、Webサイト運用に関するコンサルにも対応してくれることもあります。
たとえば、顧客ターゲット層にヒットするWebサイトのデザインなどを提案してくれるため、Webサイトの収益アップを実現することが可能です。
2.セキュリティー面を強化できる
コーディング代行会社に依頼することでセキュリティー面も強化しやすくなります。
Webサイトは常に公共のインターネットに繋がっているため、ハッキングなどの被害に合う可能性はゼロではありません。ただ、セキュリティー対策と言っても具体的に何をすれば良いのか分からない方がほとんどでしょう。
代行会社ではSQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング攻撃の対策を行ってくれます。そのため、安心してWebサイトを運用することが可能です。
3.作成後の運用も依頼可能
コーディング代行会社には作成後の運用も任せることが可能です。
Webサイトは作成して終了ではなく、そこから来訪するユーザー数をいかに増やせるかが重要なのですが、マーケティングなどの知識がない方も多いでしょう。
代行会社は精度の高いSEO対策やマーケティングを行ってくれます。外注することでWebサイトの来訪者数を増やすことができ、売上アップに結びつく可能性があるでしょう。
コーディング代行会社を選ぶコツ
コーディング代行会社には多くの種類があり、どの企業を選択すべきか迷う方も多いでしょう。そこで、コーディング代行会社を選ぶコツを5つ紹介しましょう。
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- 料金体系を比較する
- 制作実績を確認する
- 対応範囲を確認する
- コミュニケーション方法を確認する
- 入稿データの形式を確認する
これら5つを確認することで、自社に合った企業を選定しやすくなります。1つ1つの選ぶコツについて詳しく解説しましょう。
1.料金体系を比較する
まずは各制作会社の料金体系を比較しましょう。たとえば、下層ページと流し込みページの境界線や、JavaScriptでの機能追加による料金設定などは企業によって異なります。
わからない点は制作会社に質問すれば答えてくれるので、事前に確認を取りましょう。
2.制作実績を確認する
コーディング代行会社によって強みや制作の方向性などは異なります。たとえば、JavaScriptを使ったダイナミックなサイトの制作が得意な企業や、SEO対策やマーケティングに力を入れている企業など、強みはさまざまです。
打ち合わせを行う前に、コーディング会社の制作実績を確認しておくと良いです。制作実績を見れば、自社の目指すコンセプトにマッチするWebサイトを作成してくれそうかわかります。
3.対応範囲を確認する
コーディング代行会社と契約を行う前に、契約書や見積もり書に目を通し、会社の対応範囲がどこからどこまでなのか確認する必要があります。
たとえば、制作後の運用・保守の期間はいつまでか、本番環境へのアップロードは行ってくれるのか、Webサイトの運用マニュアルは作ってくれるのか、など気になる点はすべて質問するのがポイントです。
場合によっては、他企業では無料で行ってくれるサービスが有料なこともあります。各企業の対応範囲を確認し、最も自社に合った企業を選択するようにしましょう。
4.コミュニケーション方法を確認する
コーディング代行会社によってコミュニケーション方法も異なるので注意です。特に大規模なWebサイトを行う場合、何回も打ち合わせを行うことになるため時間を取られます。
最近では新型コロナウイルスの影響もあり、直接対面するのではなく、Zoomやチャットでやりとりする企業も多いです。オンラインでのやり取りの方が時間は取られずに済みます。
一方で、直接対面した方が要望を上手く伝えやすいという方もいるでしょう。打ち合わせが対面かオンラインかは事前に確認しておいた方が良いです。
5.入稿データの形式を確認する
入稿データの形式も代行会社によって異なるため、契約前に自社で扱っている形式に対応してくれるか確認しましょう。
たとえば、A社はPhotoshopやIllustratorなどのデータ形式のみに対応しており、B社はSketchやProttなどマイナーソフトの形式にも対応している、といった場合があります。
コーディング代行を依頼する際の流れ
最後に、コーディングを依頼する際の流れを解説します。
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- お問い合わせ
- コーディング指示書の作成
- 作業開始
- テスト
- 納品
コーディング代行会社は次の5つの流れに沿って対応してくれることが多いです。1つ1つの流れについて詳しく解説します。
1.お問い合わせ
まずはコーディング代行会社のホームページから問い合わせます。
問い合わせの際は、制作したWebサイトのデザインデータやサイトマップなどを提出すると、その後の打ち合わせがスムーズになるでしょう。
2.コーディング指示書の作成
代行会社と打ち合わせをするなかで、コーディング指示書を作成する必要があります。指示書には「どんなサイトにしたいのか」「必要な機能は何か」などをまとめるのが一般的です。
コーディング指示書に何を書くかは企業によって少し異なります。指示書のフォーマットが用意されていることが多いので、基本的にはそれに従って記述しましょう。
3.作業開始
契約後、制作会社のコーディング指示書やデザインデータなどに従って制作を行います。
この間はただ待っているだけでなく、進捗を時々確認するなどして、制作が丸投げにならないようにするのが良いです。
4.テスト
制作後Webサイトが正しく動作するかチェックします。
テスト時に問題点や指示書に沿っていない箇所が見つかれば修正を依頼しましょう。修正は時間がかかりすぎるものでない限りは無料で対応してもらえることが多いです。
5.納品
納品のやり方は代行会社によって異なるので注意です。
zipファイルなどで送ってくれることもありますし、本番環境へのアップロードまで行ってくれることもあります。前者の場合、自分でアップロードする手間がかかりますので、納品方法に関しては事前に確認を取るようにしましょう。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。
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- 【ページ別】コーディング代行にかかる費用:トップページ/下層ページ/流し込みページ/レスポンシブ対応
- コーディング代行会社を選ぶコツ:料金体系を比較する/制作実績を確認する/対応範囲を確認する/コミュニケーション方法を確認する/入稿データの形式を確認する
- コーディング代行を依頼する際の流れ:お問い合わせ/コーディング指示書の作成/作業開始/テスト/納品
コーディング代行にかかる費用は企業によって異なります。費用を抑えたい方は、オフショア開発を行っている企業を選定するのが良いでしょう。オフショア開発では海外エンジニアに外注するため、費用を抑えられるようになっているためです。
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