MidjourneyとDALL・E 3の違いとは?特徴と選び方について解説

2025年6月23日
2025年6月24日

はじめに

今年はAI技術が急速に進歩し、その中でも画像生成AIの進化は注目、誰でも簡単にイラストや写真を生成できるようになりました。 そもそも、画像生成AIとは、テキストによるプロンプトから精緻な画像を生成するAIプログラムです。

AIによる画像生成の人気が高まり、多くの人がそれを実現するような方法を求めています。中でもMidJourneyは、テキストから高品質な画像を生成できるAI画像生成ツールとして多くの企業やユーザーからトレンドとなっています。

MidjourneyとDALL・E 3は、画像とテキスト生成の世界を変える2つの最先端AIシステムです。MidJourneyとは、高品質な画像生成能力で注目を集めるAIプログラムです。

しかし、MidjourneyとDALL・Eをビジネスに使う際に「著作権や料金プランなどの問題はないのか」や「どのようなツールがあるのか​​」などと疑問をもつ方も多いでしょう。本記事では、MidjourneyとDALL・E 3の違いと特徴・選び方などについて詳しくご紹介していきます。

ミッドジャーニー(ミッドジャーニー)とは

 

Midjourney(ミッドジャーニー)とは、アメリカサンフランシスコの研究所が提供する、テキストから画像を作成するAIプログラムです。Midjourney(ミッドジャーニー)はコミュニケーションアプリのDiscordを利用しており、ユーザーがDiscordからメッセージを送信すると、テキスト内容から画像を生成してくれます。

このAIプログラムが、本格的に一般公開されたのが2022年7月であるにもかかわらず、2023年11月時点でユーザー数1,600万人を突破しました。Midjourneyには非常に高度なAI技術が使用されており、指定画像を元にしたAI画像が生成できます。

例えば、可愛い猫のイラストを実際的な画像に変換したり、水彩画風や油絵風などのタッチを変更したり、新しい画像コンテンツを生成することが可能です。ミッドジャーニーは、日本でも使えることや有料版なら商業利用が可能な点も魅力の一つです。

描いてもらいたいイラストのイメージを入力するだけで、高品質な画像を作ることができます。Midjourneyはプロンプトに加えて追加で指定ができるパラメータもあり、微調整やテイストの変更など、より細部にこだわった画像生成ができるでしょう。

これにより、MidJourneyはDiscordの子どもらしいシンプルな操作性でブレインストーミングやデザインレビューのプロセスを大幅に加速させ、クリエイティブなサイクルを短縮します。

 ダルイー3とは

DALL-E 3(ダリ・スリー)とは、OpenAIが2023年9月21日にリリースしたChatGPT上で画像生成ができる機能です。DALL-E 3の感想は(ダリ・スリー)と呼ばれていて、名前の由来はサルバドール・ダリ(Salvador Dali)とピクサーアニメ映画の「ウォーリー」(WALL-E)から由来となっています。

チャットに作りたい画像のイメージを入力するだけで、簡単にハイクオリティなイラストを生成できます。使いやすいインターフェースを提供し、ユーザーが簡単にテキストから画像を生成できるように設計されています。

これにより、専門的な知識を持たない人々でもAIを活用できるようになっています。

DALL-E 3はChatGPTとの統合がされていて、ネイティブに構築されています。それをもとにアイデアを具体化する詳細な画像をChatGPTが自動的に生成することが可能です。

これにより、DALL-E 3 は自然言語処理の理解力に優れていながら、印刷やデジタルでの多用途な利用が期待されています。

MidjourneyとDALL·E 3の特徴を比較

MidjourneyとDALL・E 3は、いずれもテキストから画像を生成する強力なAIツールですが、それぞれ異なる特徴と得意分野を持っています。どちらを選ぶかは、ユーザーの目的や求める表現によって異なります。

MIdjourneyはDiscord上で動作するため、Discordの操作に慣れていないWebデザイナーには少しハードルが高いかもしれません。しかし、MIdjourneyにはDiscordコミュニティが活発で、他のユーザーの作品を参考したり、質問したり、情報交換することが可能です。

DALL・E 3はChatGPTと同じインターフェースで操作できるため、ChatGPTユーザーならすぐに使いこなしやすいといえます。自然言語で指示を出すことで、高品質な画像が生成される手軽さは大きな魅力です。

ここでは、 MidjourneyとDALL・E 3のそれぞれの特徴について詳しくご紹介します。

Midjourneyの特徴

MidJourneyの機能面における特徴は、専用アプリのインストールが不要で、リアリティのある画像を自動生成できることです。また、生成できるスタイルも幅広く、フォトリアリスティックな画像から絵画調のアート作品まで、幅広いスタイルの画像を作り出せます。

ここでは、MidJourneyの特徴について詳しく解説していきます。

リアリティのある画像を自動生成できる

MidJourneyの特徴は、非常にリアリティのある画像を自動生成できる点です。Midjourneyは、生成される画像の美的品質において非常に高い評価を受けています。例えば、写実的なイラストや幻想的なアート・SF・アート的な写真など、美的感覚を重視する分野で優れた結果を出します。

単なる指示の羅列ではなく、まるでプロのアーティストが描いたかのような「味」のある画像を生成することが得意です。そのため、ユーザーの意図を完全に忠実に再現するよりも、驚きやインスピレーションを与えてくれるような独創的な画像を生成することができます。

専用アプリのインストールが不要

MidJourneyの特徴の一つは、アプリケーションのインストールが不要で使用できることです。なぜなら、Midjourneyは、Discordというコミュニケーションプラットフォーム上で動作するAIツールだからです。MidJourneyはDiscord上で利用することができ、インターネットに接続できる環境であれば、Webブラウザ上で手軽に利用できます。

インターネット接続があれば、PCやスマートフォンからWebブラウザ経由でアクセスできるため、特定のソフトウェアのインストールや高性能なPCは不要です。ユーザーはMidjourneyの公式ウェブサイトからDiscordサーバーに参加し、そのサーバー内でコマンドを入力することで画像生成を行います。

そのため、ユーザーは、WebブラウザからDiscordにアクセスしても良いですし、PCやスマートフォンのDiscordアプリをインストールして利用することも可能です。

時短が実現できるようになる

MidJourneyの特徴の一つは、一つのデザインをわずか1分程度で完成させることができることです。MidJourneyは、プロのデザイナーが制作したような品質の高い画像を、短時間で大量に生成できます。

従来の画像制作では、企画からラフスケッチからデザイン制作・修正といった複数の工程が必要でした。デザイナーの技術力に依頼する部分も多く、理想通りの仕上がりになるまで何度も修正を重ねることが一般的でした。

そこで、MidJourneyを使えば、具体的なイメージを文章で伝えるだけで、数分以内に複数のバリエーションを生成することが可能です。MidJourneyの技術的な背景には、機械学習と深層学習の最新技術が活用されています。

操作方法はシンプルで、Discordというチャットアプリ上でプロンプトにテキストコマンドを入力するだけです。複雑なソフトウェアの操作を覚える必要がなく、パソコン操作に慣れていない方でも簡単に使用できます。

膨大な画像データベースを学習したAIが、ユーザーの要求に応じて最適な画像を生成する仕組みです。この技術により、写実的な写真風画像からイラスト・抽象的なデザインまでの幅広いスタイルの画像制作が可能になっています。

画像生成機能が異なる

MidJourneyとDALL-E 3は、その画像生成機能には明確な違いがあり、それぞれ得意とする領域が異なります。MidJourneyは、非常にフォトリアリスティックで視覚的に美しい画像を生成する能力で高い評価を得ています。

このモデルは、精緻なテクスチャや景色の複雑なシーンなどといった物体や人物の細部までを驚くほどリアルにレンダリングすることに優れています。MidJourneyの強みの一つは、単一の画像プロンプト内で複数の主題や要素を扱いやすいのが強みです。ユーザーが精工なシーンを描写すると、モデルは指定されたすべての要素を一貫性を持って描写しようとします。そのため、クリエイティブな視覚化と芸術的探究のための強力なツールとなります。

一方、DALL-E 3は、高度な自然言語理解と、テキストプロンプトに基づく直感的な使いやすさにあります。DALL-E 3では、テキストプロンプトに記述されたニュアンスや詳細を理解し、正確に描写する卓越した能力で大きな注目を集めています。

特に優れているのは、画像内のテキストやロゴ・ポスターなどのグラフィック要素のレンダリング機能が備わっています。この機能により、製品モックアップやロゴデザインなどの作成といったタスクに向いています。

これにより、DALL-E 3は、煩雑な設定やパラメータ調整を気にすることなく、すぐに結果を得たい場合に最適です。このようにMidJourneyは単一のプロンプトから複数の画像を生成できるため、ユーザーは最適な出力を選択できるのに対し、DALL-E 3はプロンプトごとに固定数の画像が生成されます。

DALL·E 3の特徴

DALL-E 3の特徴は、OpenAIの強力な対話型AIツールであるChatGPTとシームレスに統合されていることです。この組み合わせにより、自然言語でビジョンを表現でき、DALL-E 3がそれを正確に実現します。

ここからは、DALL-E 3の特徴について詳しく解説していきます。

日本語の自然文に対応できる

DALL-E 3は、ChatGPTとネイティブ統合しているので日本語の自然文を正確に解釈し、ユーザーの意図に沿った画像を生成できることです。ユーザーが日本語でプロンプトを入力すると、ChatGPTがその日本語のニュアンスや文脈・意図を深く理解し、DALL・E 3が最適な画像を生成するための詳細な英語プロンプトに自動的に変換してくれます。

例えば、「冬の夜、静かな雪景色の中に輝くランプの家」といった複雑な情景描写もDALL・E 3は日本語の指示から正確に理解し、画像として再現しようとします。また、「アヒルがニコっと笑っているイラスト」などといった日本語の自然な表現に対応可能です。

これにより、ユーザーは専門的なプロンプトの知識や英語力がなくても、日常会話のような自然な日本語で指示を出すだけで、非常に高品質な画像を生成できます。DALL・E 3は英語に不慣れなユーザーでも、画像生成AIの強力な機能を気軽に利用できるようになります。

そのため、企業内の非エンジニア職の社員やデザイナーなども、AIを活用したクリエイティブな活動に参加しやすくなります。

ジャンルを問わず多様な画像を生成できる

DALL-E 3の最も特化している特徴は、ジャンルを問わず多様な画像を生成できる能力です。DALL・E 3は、OpenAIが所有する膨大な画像とテキストのペアのデータセットを学習しています。

モデルには多様な画像生成能力を持ち、幅広いデザインジャンルの画像を生成することができます。その中でアートデザインやキャラクターデザインなどといった複数のデザイナーの役割をDALL・E 3のみで担えます。

DALL・E 3で生成できるデザインジャンルの例は、写実的な風景画やキャラクターデザイン・ファンタジーアートなどといったデザインを生成することが可能です。単なるキーワードの羅列ではなく、「〜のような雰囲気で」「〜風に」といった抽象的な指示や、特定の芸術運動や時代・アーティスト名などを含んだ複雑な指示も正確に解釈しながら画像を生成できます。

これにより、ジャンルが限られる画像生成AIツールも多いなかで、DALL・E 3は2Dから3Dまであらゆるジャンルの画像を生成できます。そのため、複数の専門デザイナーを雇うための人件費を削減できるのが大きなポイントです。

複雑な描写を正確に理解できる

DALL-E 3の特徴の一つは、複雑な描写を非常に正確に理解できることです。DALL-E 3はまるで、あらゆる細部を捉える、非常に賢いアーティストがいるかのように描写することができます。

例えば、「静かな海に長い影を落とす鮮やかなオレンジ色の夕焼け」とリクエストすると、DALL-E 3はただの夕焼けを再現するだけではありません。プロンプトが実行されると、オレンジ色の空と長い影にそして穏やかな海といった要素をすべてを盛り込み、あなたの創造通りの鮮やかな絵を描きだします。

なぜなら、DALL-E 3には、ツールに合成キャプションと呼ばれるプロンプトを学習する画像の詳細な説明を行う機能が搭載されているからです。これにより、DALL-E 3はAIが主題だけでなく、背景や物事の相互関係・シーン全体の雰囲気を理解するのに役立ちます。

ChatGPTとの連携に強い

DALL-E 3の特徴の一つは、ChatGPTとの連携でDALL-E 3が理解しやすいように詳細で具体的なプロンプトを自動的に生成してくれる点です。DALL・E 3は、OpenAIが開発した画像生成モデルであり、ChatGPTとシームレスに連携できるよう設計されています。この連携により、ユーザーはテキストでの指示を通じて、より直感的かつ高精度な画像生成が可能になります。

 

DALL-E 3は作りたい写真について気軽にチャットをしながら、AIがアイデアを洗練させてもらうことができます。

例えば、「夕焼けをもう少し紫色にすることはできますか?」や「頭上を飛ぶカモメを追加して」などと言えば、DALL-E 3がその場で画像を微調整してくれます。これらのシンプルな要望に対しても、背景や雰囲気、スタイルを補完し、より質の高い画像生成を実現します。

このChatGPTとの連携はプロンプトに頼むだけでなく、さらに良いアイデアを考え出すのを手伝ってもらうことが可能です。ChatGPTは、ユーザーが入力した曖昧な説明や短い指示から、DALL・E 3が理解しやすい詳細なプロンプトを自動的に生成・改善します。

そのため、自社でプロンプトエンジニアリングの専門家を依頼する必要がなく、必要なことを分かりやすい英語で説明するだけで引き受けることができます。 DALL-E 3は、ChatGPTの基盤となるGPTモデルの高度な言語理解能力を継承しています。

これにより、 DALL-E 3AI画像生成に初めて触れるユーザーでも思い描いたイメージに近い、プロフェッショナルな品質の画像を簡単に手に入れることができます。ChatGPTとの統合により、複数の画像バリエーションの提案、比較、変更指示などを一連の会話の中でスムーズに行うことができます。

安全機能が備わっている

DALL-E 3の特徴の一つは、ユーザーが安心して利用できる安全性が高い点です。DALL-E 3はOpenAIからDALL・E 3の動作や安全性に関する情報を公開し、ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れる仕組みを整えています。

DALL・E 3は、プロンプトに対してリアルタイムでスクリーニングを行い、違法性・攻撃性や差別・フェイク情報などにつながる可能性のある内容をブロックします。DALL-E 3は、生成AIサービスにおける課題の1つであるモラルや常識への対策も考慮されており、暴力的あるいは成人向けなどのコンテンツの生成を制限しています。

MidjourneyとDALL·E 3の違いを徹底比較

画像生成AIモデル Midjourney(ミッドジャーニー) DALL・E 3 (ダリ スリー)
開発元 Midjourney, Inc. OpenAI
リリース時期 2024年8月22日 2023年9月21日
使いやすさ ・Discord経由での操作が必要 ・ChatGPTと統合された直感的なインターフェース
画像品質 ・アーティスティックで創造的な表現が得意

人物や動物に関しての描写がリアリティに生成されやすい

自然な肌や汗などの質感まで再現されやすい

・高解像度で写実的な表現に近い

・人物や植物などの部分に細部まで書き込まれている

ブログ記事やアイキャッチ画像などといった説明的な絵に向いている

日本語対応 ・日本語プロンプトも可能

しかし、英語プロンプトの方が意図通りに生成されやすい傾向がある。

・日本語の自然文に非常に強い

複雑な指示も理解して画像を生成できる。日本語ユーザーにとって非常に使いやすい。

編集機能 ・豊富な編集オプションと細かい調整が可能 ・基本的な編集オプション
料金プラン ・ベーシックプラン(基本プラン)月額:10ドル(機能制限あり)

年額:8ドル/月 

月200枚の画像生成ができる

スタンダードプラン:月額:30ドル

年額:24ドル/月 

・生成枚数無制限

・高速画像生成に対応(15時間限定)

プロプラン:月額:60ドル

年額:48ドル/月

・ChatGPT Plus(月額:20ドル)に含まれる

日本円だと焼く¥3,000円

無料(Microsoftアカウントが必要)

人物描写 ・アーティスティックなデザインに特化している

非常に芸術的で魅力的な人物を生成することが得意

人物や動物の体の肌や汗などの質感まで再現されやすい

・リアリティなデザインに特化されている

前景と背景の要素がうまく統合された、まとまりのあるシーンを作成することに優れている

・プロンプトで指示された細部を正確に再現する能力が高い。(例:特定のアクセサリー、服装の柄など)

エアブラシのような質感でアニメ風や近未来的なデザインにも生成ができる

MidjourneyとDALL・E 3は、いずれもテキストから画像を生成する強力なAIツールですが、得意分野、操作性、そしてビジネスにおける活用シーンにおいて明確な違いがあります。これらの違いを徹底比較することで、どちらのツールがご自身のニーズに合致しているかを判断しやすくなります。

ここからは、 MidjourneyとDALL・E 3の違いについて詳しくご紹介していきます。

使いやすさが異なる

MidjourneyとDALL・E 3の使いやすさは、それぞれのツールによって異なります。まずMidJourneyの機能面における大きな特徴は、専用のアプリケーションのインストールが不要で、Discord上で利用できることです。

生成できるスタイルが幅広く、フォトリアリスティックな画像から芸術的な絵画調のアート作品まで、幅広いスタイルの画像を作り出せます。画像生成のコマンド(/imagineなど)をチャットボックスに入力し、その後に生成したい画像のプロンプト(指示文)を続けるという非常にシンプルな形式です。

作成された4枚の画像の下には、Upscale:高解像度化やVariations:バリエーション生成といったボタンが絵文字として表示されます。日常のチャットに慣れている人にとっては、直感的に操作できます。

一方、DALL・E 3はChatGPT上でネイティブに構築されており、プロンプトの改善内容を質問することが可能です。

DALL・E 3はプロンプトの書き換え機能が搭載されており、複雑なプロンプトにも対応できます。この自動的なプロンプト書き換え機能は、初心者にとっては曖昧な指示でもAIが意図を汲み取り、適切なプロンプトに変換してくれるため、手軽に高品質な画像を生成することが可能です。

これは、AIがユーザーのアイデアを具現化するアシスタントとして機能することで、創造性を解放する側面と言えるでしょう。

出力する画像の表現に違いがある

MidjourneyとDALL・E 3の違いは、出力する画像の表現に違いがあることです。Midjourneyは、繊細なディティールを表現でき、非常にリアルな画像を出力することができます。Midjourneyは、テキストでプロンプトを入力するだけで自分が思い描くイメージに合った複数枚の画像(ツールとプランによっては無制限)を作成することができます。

その作品には、構図や色使い・コントラスト・ディテールなどの上質な絵を描くために必要な要素が十分備わっています。

一方、DALL・E 3は、プロンプトを与えるだけで、細かく画像をカスタマイズできる点も大きなメリットです。DALL・E 3では常識や固定概念にとらわれない新しいアイデアが生まれることもあります。

その中でファンタジーイラストや製品デザイン・キャラクターデザインなどのあらゆるジャンルの画像を生成できます。

例えば、「猫の毛を短くしてください」といった具体的な指示を入力することで、イメージ通りの画像に近づけることができます。デザイン制作会社を介する場合、修正依頼から反映までに時間を要しますが、DALL・E 3は短時間で修正を繰り返すことが可能です。

MidjourneyとDALL・E 3はどちらを選ぶべきか?

MidjourneyとDALL・E 3は、どちらもテキストから画像を生成する最先端のAIモデルですが、それぞれ異なる強みと特徴を持っており、どちらを選ぶべきかはユーザーの目的やスキルレベルによって大きく異なります。

これらの画像生成AIは、個人ユーザーやビジネスでどのような用途におすすめなのか気になる方が多いはずです。ここでは、MidjourneyとDALL・E 3のどちらを選ぶべきかについて詳しく解説していきます。

Midjourneyがおすすめなケース

従来はデザイナーやクリエイターに依頼していた画像制作作業を、MidJourneyがリリースしたことで短時間で行えるようになりました。しかし、多くの方がビジネスで使うときどのような場面におすすめなのか気になる方が多いはずです。

特にマーケティング業界や教育業界では、スピード重視のアイデアや生徒に向けた創作内容を視覚的に作成することができるようになります。自社でMidJourneyを活用する上で、企業やユーザーが使用しているおすすめの例をご紹介していきます。

芸術性や独創性の高い画像を生成したい場合

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Midjourneyはアーティスト向けと評価され、「独創的で美しい画像生成が得意」という特徴があります。生成される画像は非常にアート性が高く、特定のテーマや芸術的なスタイルにおいて、他に類を見ない表現力を発揮するとされています。

Midjourneyは、ユーザーのプロンプトを基盤としつつも、より抽象的・特定の画風に合わせて独自の解釈で昇華させた画像を生成する傾向があります。

これにより、自社が求めるデザインが、単なる説明通りではなく、「感動的」あるいは「記憶に残る」レベルにまで高められる可能性を秘めています。Midjourneyでは細かなディテールを表現でき、非常にリアルな画像を出力することが可能です。

プロのイラストレーターや商業プロジェクトには、納期厳守や機密保持のためMidjourney Proプラン以上が適しています。効率的な活用のコツとして、コンセプト開発フェーズで多数のラフイメ-ジを生成し、スタイル確率に応じてプロンプトライブラリを作成することがおすすめです。

広告素材に適したプラン

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Midjourneyのおすすめなケースの一つは、広告素材で短納期で制作したいという目的で活用することも可能です。自社のブランドが一般的な写真やイラストとは一線を画す、より芸術的でユニークなビジュアルを求めている場合、Midjourneyはそのニーズに応えることができます。

例えば、高級ブランドのキャンペーンビジュアル、ゲームやアニメのコンセプトアートのスタイルを模倣したような独創的な作品を生成したい場合に強みを発揮します。Midjourneyはさまざまな業種で実際に活用されており、それぞれの分野で高いクオリティを発揮しています。

その中でマーケティングや小規模ビジネスでは、月数十枚ならBasicプランでも対応可能ですが、定期的なSNS投稿や中小企業ではStandardプランが適しています。広告代理店や複数のクライアントを抱える場合は、Proプラン以上が推奨されます。

機密キャンペーン企画では、ステルスモードが必須であり、同時12件の処理能力は締め切りに追われる広告業界で大きく発揮します。これにより、Midjourneyは、企業のマーケティングやブランドイメージを向上させるために多様なスタイルを選択することができます。

視覚的なスタイルを強化することで、消費者の記憶に残りやすくなり、リード獲得にもつながります。

サムネイル制作

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Midjourneyがおすすめなケースの一つは、サムネイル制作に非常に適していることです。その理由は、視覚的インパクトやデザイン性の高さ・そしてカスタマイズ性に優れており、限られたスペースでも目を引くビジュアルを簡単に作れる点にあります。

サムネイルとは、コンテンツの内容を簡潔に一目で把握できるように、縮小されたプレビュー画像のことです。サムネイルは、大きいサイズの画像を掲載するより読み込みに時間がかからず負担も少ないことから、あらゆるサイトコンテンツで活用されています。

従来はストック画像探しや自前の撮影・編集に時間がかかっていました。特にYoutubeチャンネルを始めたときは、視聴者の目を引くサムネイルを作成するのに2〜3時間以上も費やしました。

そこで、MidJourneyをしてからはサムネイル作成を約10分に短縮しました。Midjourney導入後は、プロンプトを入力するだけで短時間で複数案が生成できるようになり、テンプレート量産や差し替えもスムーズになりました。

美術教育におすすめ

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Midjourneyでは、美術教育で生徒に指導するときにアイデアを膨らませる方に活用することも可能です。Midjourneyは、プロンプトによって多様なイメージを即座に視覚化できるため、頭の中の抽象的なイメージを「見える化」する力があります。

これまでの日本や海外の美術教育は、資料収集に時間がかかったり、参考になる画像が見つからないこともありました。そこで、MidJourneyを導入してからは、必要なスタイルや構図・雰囲気の素材を短時間で提示できるようになり、視覚資料の質と量が飛躍的に向上しました。

例えば、ゴッホのポスト印象派の絵を描くためのアイデアをプロンプトに送るとします。ゴッホのアートに渦巻く模様と模様と鮮やかな色彩・未来派の断片的な形式・シュルレアリスムの要素を融合します。

これらの要素をプロンプトに組み込むことで、学生たちは言葉だけでは捉えにくいスタイルの違いや共通点を、直感的に理解することが可能になります。このような複合スタイルの生成は、生徒たちにとって単なる模写ではなく、「異なる要素をどう共存させるか」・「どの特徴がどこに出ているか」といった分析的な視点を育む訓練にもなります。

DALL·E 3がおすすめなケース

DALL・E 3は、高度な自然言語理解能力や使いやすいインターフェース、そして高品質な画像生成能力により、さまざまな業界において高いクオリティを発揮することができます。単なる芸術作品の生成にとどまらず、ビジネスにおける実用的なビジュアルコンテンツの制作を効率化する点で、多くの企業にとって最適な選択肢となります。

ここからは、DALL・E 3がおすすめなケースについて詳しくご紹介していきます。

マーケティング業界

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DALL・E 3がおすすめなケースの一つは、マーケティング業界で使用することがおすすめです。マーケティング業界は、常に新しいコンテンツを求め、SNSや広告バナー・メールマガジンなどのプラットフォームに合わせて最適なビジュアルを迅速に提供する必要があります。

そこで、DALL・E 3を導入するとマーケティング担当者はChatGPT内から直接DALL・E 3にアクセスでき、テキスト生成と画像生成の機能をシームレスに組み合わせることができます。

この統合により、ChatGPTで希望する画像の詳細な説明を作成し、DALL・E 3でそのビジョンを具体化することが可能です。このおかげでマーケティング業界は、DALL・E 3と活用することで、デモグラフィック向けにカスタマイズされた投稿や多様な消費者の嗜好を反映した画像などを生成することができます

マーケティング担当者は、従来の方法に比べてはるかに短い時間で、高品質なテキストコンテンツとビジュアルコンテンツを制作できます。この効率性は、戦略策定に時間をかけ、実行に費やす時間を減らすことにつながります。

クリエイティブ分野での活用

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DALL・E 3のおすすめなケースの一つは、デジタルアートやデザインなどといったクリエイティブ分野におすすめな点です。DALL・E 3は、アーティストやデザイナーは、テキストでアイデアを表現し、それを高品質な画像に変換することができます。

例えば、広告キャンペーンのビジュアルコンテンツを迅速に制作する場合、頭の中に漠然と存在するイメージやコンセプトを言葉にするだけで、具体的なビジュアルとして瞬時に具現化できます。

プロンプトには、「夏の新コレクションの魅力を伝える海辺の風景を描いてください」というテキストを入力すると、美しいビーチの画像が生成されます。DALL・E 3は、スタイルがイラストレーションやカートゥーン・アニメ・水彩画などの非常に幅広い芸術スタイルに対応することが可能です。

この反復的なプロセスは、クライアントやチームとの綿密なすり合わせを効率化し、最終的なコンセプトをより迅速に洗練させることを可能にします。特にデザイナーの業界では、広告バナーやポスターなど、キャッチコピーとビジュアルが一体となるクリエイティブの制作において、DALL・E 3は強力なツールです。

ビジュアルとテキストの相乗効果を初期段階で検証し、より魅力的な広告をデザインできます。このようにDALL・E 3はクリエイティブ業界において、従来の方法よりアイデア出しから修正、最終的なビジュアルの生成までの一連のプロセスが短縮されるのでおすすめのツールといえます。

教育と研究における利用

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DALL-E 3のおすすめなケースの一つは、教育分野や研究において非常におすすめな点です。教育分野では、教師や教育者が学習内容を視覚的に伝えるための教材を、DALL-E 3を使用して簡単に作成することができます。

DALL-E 3では、学習者がテキストベースの情報を視覚的に理解するのを助けることができます。特に子ども向けの教育資料やオンライン講座用のスライドをDALL-E 3で生成することができます。

従来は適切な画像を見つけるために、インターネット上の画像サイトを長時間検索する必要がありました。画像が見つからない場合や、既存の画像では不十分な場合、自分でイラストを描いたり、写真編集ソフトで加工したりする手間が発生していたことが課題でした。

そこで、DALL-E 3であれば、プロンプトを入力するだけで、数秒から数分で授業内容に完全に合致する画像を複数枚生成できるようになります。画像検索や加工にかかっていた時間が劇的に短縮され、教員は教材研究や生徒との対話など、より本質的な教育活動に時間を充てられるようになります。

例えば、光合成のプロセスを示す図を作成してくださいとプロンプトに入力するとします。プロンプトに入力すると、科学の授業で光合成のプロセスを図解して視覚的に説明することができます。

イラストでは、子ども向けのワークシートや問題集にDALL-E 3で生成したイラストを使用することで、視覚的に楽しい教材を作成できるようになります。最近では、オンライン講座のスライドにオリジナルの画像を挿入することで、受講者の興味を引くことが可能です。

よくある質問

Q.MidJourneyまたはDALL-E 3で生成した画像を商用利用できますか?

  1. 用途によっては可能です。

MidJourneyが生成した画像の著作権は、基本的にはユーザー側にあります。ただ    し、商用利用の場合は少し注意が必要です。年間売上が100万ドルを超える企業の場   合、プロプランかメガプランへの加入が必要になってきます。

無料利用の場合、生成された画像はクリエイティブ・コモンズ表示-非営利4.0国際ライセンスの下で利用可能であり、商用利用には制限がある場合があります。ただし、利用規約は常に更新されるため、最新の情報を確認する必要があります。

一方、DALL-E 3は、ユーザーはプロンプトに関する所有権を保持し、出力された画像を所有するとされています。

ChatGPT Plus版を利用して生成した画像は、基本的に商用利用が可能です。ただし、各ツールの利用規約やコンテンツポリシーを遵守する必要があります。また、AIが生成したことを明記することが推奨されます。

そのため、MidJourneyとDALL-E 3で生成した画像を商用目的で使用する際には、使用条件を十分に確認することが大切です。

Q.日本語のプロンプトは使えますか?

  1. 対応しています。

MidJourneyでは日本語のプロンプトを受け付けますが、イマイチな結果になる場合があります。Midjourneyは日本語のプロンプトを受け付けますが、その内容や意図を正確に反映する能力は、英語のプロンプトに比べて劣る傾向があります。

一方、DALL-E 3は、日本語のプロンプトに非常に強く対応しています。DALL-E 3は、日本語の複雑なニュアンスや長文の指示も比較的正確に理解し、意図に沿った画像を生成する能力が高いです。

Q.  MidJourneyまたはDALL-E 3で画像を生成するコツはあります か?

  1. あります。 MidJourneyまたはDALL-E 3で画像生成するとき、プロンプトを具体的かつ詳細にすることが重要です。

MidJourneyのプロンプトを英語で入力する必要があります。簡単な英単語やフレーズを長すぎる文章よりも、表現したい要素を具体的な内容で短く記述することが好ましいです。Midjourneyは多様なアートスタイルに対応しています。具体的なスタイルを指定することで、生成される画像の雰囲気を大きくコントロールできます。

一方、DALL-E 3は入力されたプロンプトのニュアンスを非常によく理解するため、望む画像の構図や色、質感を具体的に指定すると良いでしょう。また、シード番号を使用して画風を一貫させることも、シリーズものの画像を作成する際に役立ちます。

まとめ

本記事では、MidjourneyとDALL・E 3の違いと特徴・選び方などについて詳しくご紹介しました。MidjourneyとDALL・E 3は、さまざまな業界のニーズに合ったデザインを生成できる機能から、多くの企業で注目を集めています。

Midjourneyは、AIを利用して高品質な画像を生成できる強力な画像生成AIツールです。商用利用の自由度が高く、写真のようなリアルな3D画像を生成できることから、マーケティング業界やクリエイティブ業界で注目を集めています。

一方、DALL・E 3は、高解像度の画像生成が可能であり、細部までの詳細な描写ができます。生成速度が速く、数秒から数分程度で画像を生成できる高速処理ができるのも大きな強みです。

HBLAB(エイチビーラボ)は、ベトナムを拠点とするオフショア開発企業であり、日本をはじめとする多くの企業と連携して、AI・ブロックチェーン・AR/VRなどの最先端技術開発を支援してきました。ベトナム本社以外に、東京・福岡・ソウルに拠点を構え、500件以上の開発実績を有しています。画像生成AIに関するご相談も、お気軽にお問い合わせください。

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