業界で注目されているコインベースの特徴と種類について解説

2024年8月2日
業界で注目されているコインベースの特徴と種類について解説

初めに

コインベースとは、アメリカを拠点に世界的大手の暗号資産取引所を運営する企業です。コインベースでは、全世界で1億800万人を超えるユーザーが利用しており、その中でブロックチェーンコインが活発化しています。

ブロックチェーンコインとは、トランザクションと呼ばれる取引データをブロックを一つのチェーン状にして分散管理しているコインです。

近年、暗号資産の知名度や価格が上がっていくにつれて、ブロックチェーンコインやイーサリアムなどが話題になることが増えています。

ブロックチェーンコインは知名度が広がったばかりで法整備や取引において不安を抱いている方が多いはずです。

そこで、本記事では、業界で注目されているコインベースの特徴とブロックチェーンコインの種類についてご紹介していきます。

Baseとは

Baseとは、アメリカに本社を置く暗号資産取引大手のCoinbaseによってリリースされたブロックチェーンです。

Baseは、取引量が世界でもトップクラスを誇っており、レイヤー2によって従来の仮想通貨より処理速度が高速化されているのが特徴です。

レイヤー2のスケーラビリティにより、ブロックチェーンの処理速度とトランザクション処理能力を改善したことで、処理がすぐに完了できます。

Baseはユーザー数の増加に伴い、今後のスケーリング問題や新たな分散型アプリケーションの発展の普及が期待されています。

主なブロックチェーンのコイン

主なブロックチェーンのコイン

ブロックチェーンとは、暗号資産との取引データをブロックごとに時系列で記録する技術です。

ブロックチェーンはビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を分散管理して、データの破壊や改ざんが困難なシステムとなっています。

暗号資産とは、円やドルなどの法定通貨とは異なり、インターネットを介してやり取りができるデジタル通貨です。

ビットコインをはじめとする暗号資産は、さまざまな種類があり、どのような特徴があるのかご紹介していきます。

ビットコイン

ビットコインとは、2009年に発行されたインターネット上の取引で使われる通貨のことです。

ビットコインは、サトシ・ナカモトと名乗る人物がビットコインの最初のアイデアを生み出した人物です。

サトシ・ナカモトはビットコインの考案者に加えて、プロトコルやマイニングなどのシステムも開発したと言われています。

インターネット上では、政府や中央銀行などの中央機関を介さずP2Pネットワーク上で取引が行われます。

P2Pネットワークとは、サーバーを介さずにPCやスマホなどの端末同士でファイルのやり取りを行う通信方式のことを指します。

ビットコインにP2Pネットワークと組み合わせることで、データを分散管理することが可能です。

そのため、送金時の手数料が格安で、国境を越えた取引を迅速に行うことができるのが特徴です。

ビットコインは中央の発行機関や管理者が存在せず、取引記録の改ざんも非常に困難です。

取引記録は暗号化された電子データとしてネットワーク上の台帳であるブロックチェーンに記録されていきます。

従来はお金を送金するときは、金融機関を介する必要がありましたが、ビットコインではウォレットと呼ばれるお財布で直接送金が可能です。

そのため、緊急性の高い要件の送金が可能であり、振込手数料なども格安で送金することができます。

イーサリアム

イーサリアムとは、インターネット上で送金や契約の自動実行などを実現させるプラットフォームです。

イーサリアムは、スマートコントラクト機能が搭載されていて、ブロックチェーン上にアプリケーションを記録ができるのが特徴です。

イーサリアムの創設者は、ヴィタリック・ブテリンと呼ばれる開発者で2014年に初のプレセールが開始されました。

ブロックチェーン上に複雑な情報を記録する機能を利用し、手数料などをかけずに自動的に契約することができます。

特にDefiやNFTへの活用することができ、人員にかかるコストを削減できるので企業にかかるコストが低いです。

ビットコインとイーサリアムの違いは、用途やブロック生成時間の違いにあります。

ビットコインは、決済用仮想通貨といった価値の交換として知られている一方で、イーサリアムは新しいサービスを開発するためのプラットフォームとして知られています。

そのため、イーサリアムは中央機関を介しない送金やDAppsの開発へ利用できるのがポイントです。

リップル

リップルとは、国際送金が抱える問題を解決するために開発されたコインです。

リップルは世界45ヵ国300以上の金融危機感が参加していて、送金速度が速いのが魅力です。

従来は日本から海外へ送金するときは、コルレス銀行を経由しないといけませんでした。しかし、リップルを利用すれば、ブリッジ役として、海外送金の手続きができるようになります。

このようにリップルは、両国の金融機関同士で処理が可能になり、送金が数秒単位で終わるのがポイントです。

ソラナ

ソラナとは、分散型アプリの開発を高い性能で開発できるパブリックブロックプラットフォームの1つです。

ソラナは処理速度が速く、取引で発生する手数料が低く処理できるのが特徴です。ソラナにはコンセンサスアルゴリズムが搭載されており、ブロックチェーン上の取引が正当かどうかを検証することができます。

決済処理は1秒につき3,000〜5,000件程度のトランザクション取引を処理することができ、手数料は平均で0.00025ドルと低コストで利用することが可能です。

これらの技術と組み合わせることで、ソラナは処理スピードの高速化と手数料が格安で取引が実現しました。

ソラナは、DAppsの開発プラットフォームとして高い人気があり、セキュリティ性の高さも大きく評価されています。

バイナンスコイン

バイナンスコインとは、仮想通貨取引のBINANCEが発行するBNBチェーンで取引するコインです。

バイナンスコインは、BNBチェーンと呼ばれる独自のブロックチェーンを使用して高速で安全な取引を実現しています。

バイナンス上で他のトークンと交換したり、手数料の割引を受けられ実店舗やオンラインの決済に使えるのが特徴です。

また、セキュリティ性が高く、多重認証やアンチフォーザリーシステムでユーザーの資産を保護しています。

多重認証は、利用者がログインする際にパスワードに加えてスマ―トフォン経由で本人確認を求められるシステムです。

自身のアカウントのパスワードが第三者に知られても不正アクセスを防止することができます。

続いて、バイナンスのアンチフォーザリーシステムとは、不正なアクセスを検知して予防します。これらの技術を組み合わせることにより、バイナンス上の取引を守ることが可能です。

バイナンスコインは、仮想通貨全体の中で希少性が高く、今後も通貨の価値が上昇することが期待されています。

ライトコイン

ライトコインとは、元Googleのエンジニアのチャーリー・リー氏によって開発された暗号資産です。

暗号資産の中で歴史が長く、ビットコインのソースコードを基に少額決済が行われています。

ライトコインは、トランザクション処理の承認時間が短く、ビットコインの約4倍のスピードで取引の承認が行われるのが特徴です。

ライトコインには、サイドチェーンを用いたライト二ングネットワークで少額決済を進めるシステムを搭載しています。

ライトニングネットワークは、オフチェーン取引でビットコインの送金手数料の格安を目的に送金速度の向上を図る方法です。

ライトコインはこれらの特性を活かすことで、取引の決済スピードを上げることができます。

ブロックチェーンコインの仕組み

ブロックチェーンコインの仕組み

ブロックチェーンコインは、取引にブロックチェーンと呼ばれる技術を使用しています。

まずブロックチェーンとは、暗号資産を取引する記録をまとめた台帳のような役割をはたしています。

取引で記録したデータをブロックで管理し、それらのブロックをチェーン状にして分散管理を行っているのが特徴です。

ブロックチェーンコインでは、取引情報をPCやスマホなどのデバイスに記録することで、情報の整合性を保つことができます。

ここでは、ブロックチェーンの仕組みについて詳しく解説していきます。

中央管理者がいないシステムとなっている

ブロックチェーンコインは、円やドルなどの法定通貨を扱う中央銀行などの管理者がいないシステムとなっています。

まず中央銀行とは、国家や特定の地域の金融機構の中心となる機関です。中央銀行は主に財政資金の収支や銀行券の発行などの金融政策を担っています。

一方、ブロックチェーンコインは、中央銀行を介さず、参加者によって分散管理されているのが特徴です。

ブロックチェーンコインの取引台帳の特性を活かすことで、暗号資産の取引情報を記録する役割があります。

このようにブロックチェーンは取引データの改ざんに強く、一部の端末が停止してもシステムがダウンしない設計となっています。

P2Pネットワーク方式で構築されている

ブロックチェーンコインは、プログラムをダウンロードして取引に参加している端末が個別で相互につながるP2Pネットワークを構築しています。

従来のクライアントサーバシステムでは、サーバが故障するなどしてダウンすると、システム全体が停止してしまう問題があります。

システム停止が企業に与える被害が想定できるものは、まずWebシステムを利用していた業務が完全に停止することです。

企業でシステム全体が停止してしまうと、ユーザーが送金できなかったりサイトにアクセスできなくなるということが起こります。

一方、P2Pネットワークは、複数の端末でデータを分散管理することで回線にかかる負荷を軽減し、高速な通信を行うことが可能です。

P2Pでは全てのコンピュータが独立して動作しているため、サーバーを介さないので通信が安定しやすくなります。

ビットコインを取引する際、多数の端末でデータを共有することによって、ハッキングを防止することができます。

ブロックチェーンで記録している

ビットコインは、ブロックチェーンで分散型台帳で取引情報を安全に守られています。

ブロックチェーンとは、取引履歴を基に過去から現在までの情報をブロック状に記録する技術のことです。

ブロックチェーンはブロックチェーンコインにとって、取引の明確な記録を残すことができます。

取引履歴には、一度記録された取引の記録は削除できなく、データの改ざんを容易に改ざんできない設計となっています。

ブロックチェーンの中でパブリックチェーンは、管理者を必要としないため、取引情報が中央集権的に集まることがないのが特徴です。

また、ブロックチェーンではハッシュ関数と電子署名などによって、取引データが保護されています。

電子署名を生成する際には、公開鍵と秘密鍵と呼ばれペアとなるキーが生成されます。これらの電子署名を利用することで、ブロックチェーンコインはシステム全体が影響を受けなくなるのがポイントです。

ブロックチェーンコインの最新動向

ブロックチェーンコインは2023年において約106億ドルに至るとされています。ブロックチェーンコインの市場規模は年々拡大しており、2030年までには4041億ドル(日本円ではおよそ58兆6,000円)になると予測されています

しかし、ブロックチェーンコインでは価格変動によるリスクや51%攻撃などを抱えているのが課題です。

51%攻撃とは、悪意のある個人・集団がブロックチェーンコインのマイニング能力を占有することで、報酬が独占される攻撃です。

ビットコインやイーサリアム等の個人間で取引できる半面、新たなリスクに対する対策も考慮しないといけません。

ブロックチェーンコインは今後、法整備や市場の拡大・新たな技術が進化すると考えられます。

ブロックチェーンの耐改ざん性やデータの真正性を活用すれば、これまで実現が難しかった課題が解決できる可能性があります。

ここでは、ブロックチェーンコインの最新動向について解説していきます。

ブロックチェーンコインの決済手段の拡大

ブロックチェーンコインは投資だけでなく、ネットショップなどの決済手段として普及する技術が拡大しています。

実際にネットショップや実店舗でブロックチェーンコイン決済ができる店舗が少しずつ増えています。

ブロックチェーンコインは従来の紙幣のように印刷されたものではなく、ハードウェアリソースを使用するマイ二ングによって生成されるものです。

ブロックチェーンコインは世界各国で使用できる上に、処理能力の課題を解消するライト二ングネットワークの実装が実現すると、取引の幅が広がります。

ライトニングケーブルの実装が活発化すると、ブロックチェーンの外で取引ができるようになり、決済速度の向上や手数料が安くなります。

法定通貨として採用される

ブロックチェーンコインの最新動向は、世界中のユ―ザーに認知が広まることで法定通貨として採用される可能性があることです。

2021年にエルサルバドルでブロックチェーンコインを法定通貨として正式に採用したという例が挙げられます。

この動きは、送金コストの削減や金融サービスへのアクセス向上などを高め、一般の人々にとってより身近な通貨になると予測されます。

ブロックチェーンコインをはじめ、暗号資産を扱いやすい法整備が整うことで、暗号資産について疑問を抱いていた人たちも取引する方が増える可能性があるからです。

2024年現在は、JCBAを中心に暗号資産の税制改革に向けての活動が活発になっています。

今後もブロックチェーンコインなどの暗号資産の法整備が制定されていくことが期待されると予想されます。

スケーラビリティ問題を抱えている

ブロックチェーンコインの最新動向の一つが、取引に時間がかかるスケーラビリティ問題を抱えていることです。

まずスケーラビリティ問題とは、送金に時間がかかったり手数料が暴騰する問題のことです。

暗号資産の取引にスケーラビリティ問題が発生してしまうと、待ち時間が長くなり、結果的に遅延が発生してしまう傾向にあります。

現在のブロックチェーン技術では、利用者の増大に伴った対応が難しく、手数料の増加を招いてしまう恐れがあります。

ブロックチェーンコインは従来の銀行と異なり、中央集権的な管理者が存在しないシステムです。

仲介手数料がかからず送金速度は速い特性を持っている分、スケーラビリティ問題により手数料が上がってしまうのが課題です。

ブロックチェーンコインのスケーラビリティ問題は仮想通貨の取引に支障をきたすことから、今後の問題の解決を急務しています。

まとめ

本記事では、業界で注目されているコインベースの特徴と種類についてご紹介していきました。

ブロックチェーンコインとは、世界で初のブロックチェーンを基盤としたデジタル通貨です。ブロックチェーンコインは、中央集権的な管理者が存在せず、手数料が格安で直接送金できるのが特徴です。

ブロックチェーンの耐改ざん性と電子署名の技術を活かすことで、ユーザーにとって安全に取引することができます。

これらの特性から、ブロックチェーンコインはビジネス業界で最も注目されていて、企業でさまざまな用途で検討が行われています。

今後は、運用を実現するために法整備の検討や資産の取引履歴管理・公共サービスなど非金融分野にも活用できる未来が期待できます。

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