はじめに
業務の効率化やDX推進の流れの中で注目を集めているのが、自動化ツール「n8n(エヌエイトエヌ)」です。n8n(エヌエイトエヌ)とは、オープンソースで提供されるワークフロー自動化プラットフォームで、複雑な処理や独自のフローを柔軟に構築できる点が特徴です。
ZapierやPower Automateといった有名な自動化サービスと比べても自由度が高く、AIエージェントや外部アプリとの連携を通じて業務効率を飛躍的に高めることが可能です。本記事では、n8nの基本的な仕組みや主な特徴、クラウド版とセルフホスト版の違い、料金体系をわかりやすく解説します。
さらに、他の自動化ツールとの比較や実際の活用事例も紹介し、ビジネスや開発現場での具体的な活用イメージを持てるようにまとめました。
n8nとは
n8nとは、ドイツ・ベルリンを拠点とするn8n GmbHが開発・運営するオープンソースのワークフロー自動化ツールです。創設者はエンジニアの Jan Oberhauser 氏 で、現在もCEOとしてプロダクトを牽引しています。2019年6月にGitHubで初めて公開されて以来、オープンソースコミュニティを中心に急速に普及し、今では世界中のエンジニアや企業で広く利用されています。
n8nの特徴は、APIや外部サービスを「ノード」として接続し、直感的なビジュアル操作でワークフローを構築できる点にあります。セルフホスティング可能な無料のオープンソース版と、運用負担を軽減するクラウド版の両方を提供しており、ユースケースに合わせて柔軟に選択できます。また「fair-codeライセンス」というユニークなライセンス体系を採用しており、内部利用は自由に行える一方、商用利用や大規模利用には一定の制限があります。
さらに、n8nは現在 400種類以上のインテグレーション をサポートしており、SlackやGoogleサービス、データベースなど多様なシステムと連携可能です。2025年3月には 5,500万ユーロの資金調達 を実施し、今後も開発や機能拡張が加速すると見込まれています。
その柔軟性と拡張性の高さから、n8nは「オープンソースで自由度の高いZapier代替」として注目されており、企業のDX推進や開発チームの生産性向上に大きく貢献できるツールと言えるでしょう。
n8nの仕組み
n8nは「ローコード/ノーコード自動化ツール」として位置づけられており、その仕組みは視覚的に操作できるワークフロービルダーを中心に構築されています。ユーザーは「ノード」と呼ばれるコンポーネントをつなぎ合わせることで、外部アプリケーションやデータベースとの連携を実現できます。
たとえば、Gmailで受信したメールを自動的にSlackへ転送したり、顧客データベースと連携して新規登録を自動化することが可能です。また、オープンソースとして公開されているため、自由にカスタマイズできる点も大きな特徴です。さらに最近ではAIエージェントとの統合も進んでおり、従来の自動化フローに知的判断を組み込むことができるようになっています。
基本的な仕組み
n8nの基本的な仕組みは、「ノード」をベースにしたワークフロー構築にあります。ノードとは、特定の処理や外部サービスとの接続を担うコンポーネントで、ユーザーはこれを組み合わせて自動化の流れを作ります。
ワークフローは「トリガー(きっかけ)」「アクション(処理)」「条件分岐」などで構成され、複雑な業務プロセスにも柔軟に対応可能です。例えば、Webフォームに入力があったらデータベースに登録し、その結果をメールで通知する、といった一連の処理をノーコードで設定できます。
コンポーネント | 説明 |
Trigger ノード | ワークフロー開始のきっかけ(例:新しいメール受信) |
Action ノード | 実際の処理(例:Slack通知、DB保存) |
IF ノード | 条件分岐を設定して処理を分ける |
Function ノード | カスタムスクリプトを組み込める柔軟なノード |
このように、基本的な仕組みはシンプルながらも、複雑な業務に適応できる拡張性を持っています。
AIエージェントとの連携
近年のn8nの大きな強化ポイントが「AIエージェントとの連携」です。従来の自動化フローは、あらかじめ定義されたルールに従って動作するものでしたが、AIと組み合わせることで状況に応じた柔軟な判断が可能になりました。例えば、顧客からの問い合わせメールをn8nが受け取り、その内容をAIが解析して「サポート部門へ転送するのか」「FAQを自動で返すのか」を振り分ける仕組みを作れます。
また、生成AIを組み込むことでマーケティング資料のドラフト作成や顧客対応メッセージの自動生成といった高度な業務も実現可能です。これにより、n8nは単なる自動化ツールから知能を持つ業務支援プラットフォームへと進化しており、DX推進の重要な要素として導入が加速しています。
n8nの主な特徴
n8nは、数ある自動化ツールの中でも特に柔軟性と拡張性に優れたプラットフォームです。その理由は、オープンソースとして提供されている点や、数百種類以上のノードを組み合わせて複雑なワークフローを構築できる点にあります。また、クラウドとセルフホストの両方に対応しているため、セキュリティやコストの観点からも幅広い企業に適しています。
さらに、AIエージェントとの統合によって単なる自動化にとどまらず「知能的な処理」を組み込むことが可能になり、他の競合ツールでは実現しづらい高度な自動化を実現します。以下では、n8nの主要な特徴を具体的に解説します。
オープンソースで自由にカスタマイズ可能
n8nの最大の強みの一つは、オープンソースとして提供されている点です。ユーザーはソースコードを自由に閲覧・改変でき、自社の要件に合わせて独自のカスタマイズを施せます。
たとえば、特定の社内システムと連携する専用ノードを開発したり、既存機能を拡張してより複雑なワークフローを構築することも可能です。これは、クローズドなサービスでは制約が大きいZapierやPower Automateにはない柔軟性といえます。
さらに、自社サーバーに導入することでセキュリティ面での安心感を確保できるため、機密性の高い業務を扱う金融機関や医療分野でも導入が進んでいます。カスタマイズ性の高さは、n8nが単なる自動化ツールではなく、開発基盤としても利用できる理由の一つです。
豊富なノードと高い拡張性
n8nには数百種類以上のノードが用意されており、外部アプリやサービスと簡単に接続できる点が特徴です。ノードとは、GmailやSlack、Google Sheets、データベース、APIなど特定の処理を担うパーツのことを指します。ユーザーはこれらを組み合わせることで、データの取得、変換、通知、保存といった一連のプロセスを自動化できます。
さらに、条件分岐やループ処理、カスタムコードを組み込む「Functionノード」を利用することで、より高度で複雑なワークフローも構築可能です。開発者であれば独自ノードを追加して拡張でき、業務に特化した自動化を実現できます。この高い拡張性により、n8nは単純なタスク処理から大規模なシステム連携まで幅広く対応できる強力なツールとなっています。
セルフホストとクラウドの両対応
n8nはクラウド版とセルフホスト版の両方を提供しており、利用シーンに応じた柔軟な選択が可能です。クラウド版は公式が提供するホスティング環境を利用できるため、導入の手間がなくすぐに利用を開始できるのがメリットです。一方、セルフホスト版は自社サーバーやクラウドインフラ上にインストールして運用できるため、データの取り扱いに厳格な業界やセキュリティ要件の高い企業に適しています。
顧客情報や機密データを扱う場合、データを外部に出さずに済む点は大きな安心材料です。また、セルフホスト版では自社独自の拡張やカスタマイズも可能で、より業務に最適化した運用を実現できます。これにより、n8nは小規模な個人利用から大企業まで幅広いニーズに応えられるプラットフォームとなっています。
AIエージェントとの統合
n8nは近年、生成AIやAIエージェントとの統合にも注力しており、従来のルールベースの自動化に知能を加えることが可能です。たとえば、顧客からの問い合わせメールを受信した際にAIが内容を解析し、FAQから適切な回答を自動生成して返信するといったフローを構築できます。
マーケティングの分野では、AIが分析した顧客データをもとに最適なメッセージを生成し、n8nが自動配信を担うことで、より効果的な顧客体験を提供することも可能です。また、GPTシリーズのような自然言語処理モデルと接続すれば、文章の要約や翻訳、レポート作成など知的作業を自動化できます。
AIとの統合によって、n8nは単なるタスク自動化を超え、戦略的な意思決定や顧客体験の改善をサポートする次世代の自動化基盤へと進化しています。
Zapierなど競合ツールより高い自由度
n8nはZapierやPower Automateといった競合ツールと比較しても、自由度の高さで大きな優位性を持っています。Zapierは簡単に始められる反面、複雑な条件分岐や利用回数の制限がネックになるケースがあります。
一方、n8nは無制限に近い実行回数と高度なロジック構築が可能で、より複雑なワークフローを実現できます。さらに、オープンソースであるため自社独自の機能追加やAPI連携を行える点も大きな魅力です。これにより、個人ユーザーはもちろん、業界固有のニーズを持つ企業でも柔軟に導入できます。
コスト面でもZapierが利用回数に応じて料金が増加するのに対し、n8nはセルフホスト運用を選べば低コストで大規模運用が可能です。この自由度の高さは、企業のDX推進における大きな武器となっています。
n8nの使い方
n8nはオープンソースの自動化ツールでありながら、利用方法は大きくクラウド版とセルフホスト版に分かれています。クラウド版は公式が提供する環境にアクセスしてすぐに使えるため、初心者や小規模利用に適しています。
一方でセルフホスト版は、自社サーバーやクラウドサービス(AWS・GCP・Azureなど)にインストールして利用できるため、データの取り扱いに厳格な企業や大規模運用を検討している場合に向いています。
どちらの方法も基本的な操作はノードを組み合わせる直感的な設計で、コーディング知識がなくても扱えるのが大きな魅力です。以下では、それぞれの利用方法を詳しく解説します。
クラウド版
n8nのクラウド版は、公式サイトにアクセスし、アカウントを作成することで簡単に利用を開始できます。
ローカル環境へのインストールは不要で、Webブラウザからすぐにワークフローの作成や実行を始められるため、導入ハードルが低いのが特徴です。料金はサブスクリプション型で、利用規模に応じたプランが用意されています。
例えば、個人や小規模チームでのタスク自動化から、中規模企業の業務効率化まで幅広く対応可能です。クラウド環境なら常に最新バージョンが適用され、セキュリティパッチやメンテナンスも自動で行われるため、管理の手間を最小化できます。
セルフホスト版
セルフホスト版のn8nは、自社サーバーやクラウドサービスにDockerやNode.jsを用いてインストールする形で利用します。
クラウド版に比べて初期設定やサーバー管理の知識が必要ですが、セキュリティやカスタマイズ性の面で優れています。例えば、顧客情報や機密データを外部に出さず自社内に完結できるため、金融業や医療機関のような情報管理が厳格な業界でも安心して導入可能です。
次にコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してください。
「npx n8n」
この時、アップデートを要求され、エラーになる場合があるので、以下のコマンドを実行した後に、もう一度上記を実行してください。
「npm install -g npm@10.2.4」
すると「Ok to proceed? (y) 」と聞かれるので、「y」を入力してEnterを押しましょう。そうすれば、コマンドプロンプト上にごちゃごちゃと文字が出てきて、最後の行に、以下の文が出力されれば成功です。
n8nの料金体系
n8nはクラウド版とセルフホスト版で異なる料金体系を提供しています。クラウド版はサブスクリプション型で、利用ユーザー数やワークフロー数に応じて課金される仕組みです。一方、セルフホスト版はソフトウェア自体は無料で利用可能ですが、インフラやメンテナンスにかかるコストが別途必要となります。
この柔軟な料金体系により、小規模な個人利用から大規模な企業利用まで対応できるのが特徴です。
プラン | 月額料金 | ユーザー数 | 実行回数 | 主な特徴 |
Free(クラウド) | 無料 | 1ユーザー | 制限あり | テストや学習向け。基本機能を試用可能 |
Basic(クラウド) | 約$20~ | 複数ユーザー | 中規模制限 | 小規模チーム利用に適し、安定稼働が可能 |
Pro(クラウド) | 約$50~ | チーム対応 | 制限拡張 | ビジネス利用向け。サポート付き |
Enterprise(クラウド) | 要問い合わせ | 大規模 | 無制限に近い | SLA保証、専用サーバー、拡張サポート |
セルフホスト | 無料(OSS) | 無制限 | 無制限 | ソフト利用は無料。インフラ・運用コスト別途 |
n8nの料金体系は、利用者のニーズに応じた柔軟な設計となっています。クラウド版では無料プランから始められ、個人開発者や学習目的のユーザーが気軽に試せる環境が整っています。有料プランに移行すると、チーム単位での利用や実行回数の拡張、さらにサポート体制が強化されるため、ビジネス用途での安心感が増します。
Pro以上のプランでは、安定性とセキュリティが重視される中小企業に適しており、専用サーバーやSLA(サービス品質保証)が求められる大規模企業にはEnterpriseプランが推奨されます。
一方、セルフホスト版は完全無料で利用できますが、サーバーやインフラの構築・維持管理を自社で行う必要があります。その分、自由度とコストコントロールの幅は広く、情報管理に厳しい業界や大規模運用を検討する企業に人気です。
このように、n8nは多様なユーザー層に合わせた料金体系を用意しており、規模や目的に応じて最適な選択が可能です。
n8nと他の自動化ツールとの違い(Zapier・Dify・Power Automateと比較)
ツール | 料金体系 | 自由度・拡張性 | 対応アプリ数 | 主な特徴 |
n8n | OSSは無料、クラウドは有料プランあり | 非常に高い(コード追加可) | 数百以上 | オープンソースでカスタマイズ自在、セルフホスト可能 |
Zapier | 月額制(回数ごとに課金) | 中程度(分岐は制限あり) | 5,000以上 | アプリ対応数は業界最多。初心者向けで導入しやすい |
Dify | 基本無料+有料プラン | 高い(AI特化) | AI関連中心 | AIエージェントや生成AI活用に強み |
Power Automate | Microsoft 365と統合、従量課金制あり | 高い(ただしMicrosoft環境寄り) | 300以上 | Microsoft製品との統合が強力。企業利用に適する |
n8nはZapierやPower Automateと比較すると、オープンソースで提供されている点が最大の特徴です。Zapierは対応アプリ数が非常に多く、初心者でも使いやすい反面、分岐や高度なロジック構築には制約があり、大規模利用ではコストが高くなる傾向があります。
Power AutomateはMicrosoft 365との統合性に優れ、Office製品を多用する企業には適していますが、利用環境がMicrosoft中心でない場合には自由度が下がります。一方、DifyはAI活用に特化しており、生成AIやAIエージェントを簡単に業務に組み込めるのが強みです。
これに対しn8nは、クラウド版とセルフホスト版を選べる柔軟性に加え、自作ノードの追加やコード埋め込みも可能で、AIツールともシームレスに統合できます。つまり、アプリ対応数ではZapierに劣るものの、自由度と拡張性ではn8nが群を抜いており、独自要件の多い企業や開発者にとって理想的な選択肢となります。
n8nの活用事例
n8nはオープンソースの強みを活かし、業種や業務を問わず幅広い自動化ニーズに応えられる柔軟性を備えています。営業の現場では日報や顧客管理の自動化、EC運営では受注から在庫管理までの効率化、エンジニアチームでは開発フローや通知の最適化など、あらゆる場面で活用が進んでいます。
さらに、OpenAIなど最新のAIサービスや外部SaaSとの連携にも対応しており、単なる省力化だけでなく「知能を持つ自動化」へと発展しているのが特徴です。ここでは、具体的な5つの活用事例を紹介し、ビジネス現場や開発環境でどのように役立つのかをわかりやすく解説します。
Slack通知 × Google Sheets記録(営業・報告業務)
営業チームやカスタマーサポート部門では、顧客対応の内容や商談進捗をリアルタイムで共有することが重要です。n8nを使えば、Slackで投稿された情報を自動的にGoogle Sheetsへ転記するワークフローを構築できます。
これにより、担当者はSlackで簡単に報告するだけで、スプレッドシートにデータが蓄積され、後からの分析や進捗確認がスムーズになります。手作業での二重入力や記録漏れを防げるため、チーム全体の作業効率が向上します。
また、シート上のデータをもとに定期的に集計レポートを自動生成し、Slackに送信する仕組みを加えれば、マネジメント層への報告も一気通貫で自動化できます。営業活動の見える化と効率化を両立できる実用的な事例です。
Shopify × Notion連携(ECサイト運用)
ECサイト運営においては、受注管理や在庫状況の把握が欠かせません。n8nを活用すると、Shopifyで新規注文が発生した際に、その情報を自動的にNotionのデータベースに登録する仕組みを構築できます。
これにより、注文内容や顧客情報が一元管理でき、運営チーム全体がリアルタイムで状況を把握可能となります。さらに、在庫数をNotionに同期させれば、商品ページや顧客対応に必要なデータを常に最新状態で共有できます。これまで別々のツールで管理していた受注データや顧客情報を統合することで、運用効率が大幅に改善されるだけでなく、人的ミスの削減にもつながります。n8nによる自動化は、スモールビジネスから大規模ECまで幅広い事業者にとって価値のある仕組みとなります。
Webhook × OpenAI(AIとの連携)
n8nはWebhookを利用して外部サービスからのリクエストを受け取り、そのデータをOpenAIのAPIに渡すことで、生成AIとの高度な連携を実現できます。
例えば、ユーザーからフォーム入力された問い合わせ内容をWebhook経由で受け取り、OpenAIに送信することで自動的に回答文を生成し、メールやSlackに返信する仕組みを作成可能です。また、製品レビューの要約や文章の翻訳といった処理を組み込めば、マーケティングやカスタマーサポートの効率化に直結します。従来のルールベースの自動化に比べ、AIを組み込むことで判断や創造といった知的処理を自動化できる点が大きな魅力です。
n8nの柔軟なワークフロー構築力とOpenAIの自然言語処理能力の組み合わせは、次世代の自動化基盤として注目されています。
GitHub連携 × CI通知(エンジニア向け)
ソフトウェア開発においては、リポジトリの更新やCI/CDパイプラインの実行状況をチーム全体で迅速に共有することが求められます。n8nを利用すれば、GitHubでのプルリクエストやコミットをトリガーとして検知し、その結果をSlackやTeamsに自動通知するフローを簡単に構築できます。
さらに、CIツール(JenkinsやCircleCIなど)の結果をn8nに取り込み、失敗時のみチームに警告を送るといった高度な条件分岐も可能です。これにより、エンジニアは手動で進捗を確認する手間が省け、問題発生時に即座に対応できる環境が整います。開発サイクル全体のスピードアップと品質向上を同時に実現できる点で、n8nは開発チームの強力なサポート役となります。
外部APIとの自動同期(SaaS統合)
現代のビジネスでは複数のSaaSを併用するケースが多く、それぞれのデータを効率的に同期させる仕組みが重要です。n8nは外部APIとの連携に優れており、CRM・会計ソフト・マーケティングツールなどのデータを自動的に同期できます。
例えば、顧客がECサイトで購入した情報をCRMへ反映し、その顧客データをメールマーケティングツールへ同時に送信する、といった複数SaaS間の連携が可能です。手作業によるデータ転記や更新の手間を削減するだけでなく、情報の一貫性を保つことで業務全体の精度も向上します。
また、独自APIを持つサービスとも連携できるため、企業独自のワークフローにも柔軟に対応可能です。n8nは、分断されがちなSaaS環境を一元的につなぐハブとして強力に機能します。
まとめ
n8nとは、オープンソースならではの自由度と拡張性を持つ次世代の自動化ツールです。クラウド版とセルフホスト版を選べる柔軟性に加え、AIエージェントや外部SaaSとの統合も可能で、ビジネスの効率化から高度なDX推進まで幅広く対応できます。
Zapierなど競合サービスに比べても自由度が高く、業務要件に合わせた最適なワークフローを構築できる点が大きな魅力です。HBLABでは、AI開発や業務自動化に関する豊富な知見を活かし、n8nを含む最適なソリューション提案や導入支援を行っています。自社に合った自動化の活用を検討している方は、ぜひHBLABまでお気軽にご相談ください。