CMS開発とは?メリット・デメリットや外注先の選定ポイントについて解説

2022年10月18日
CMS開発とは

「Webサイトを開発したいけどコーディングやプログラミングができない」
「CMS開発って外注できるの?自社で開発した方が良いの?」

そんなお悩みをお持ちではありませんか?CMSを使うことで、簡単なWebサイトやWebアプリを開発することができるので、CMS開発について詳しくなった方が良いです。本記事では、CMS開発とは、CMS開発のメリット・デメリット、外注先の選定ポイントについて解説します。

CMS開発とは?

Cms開発の意味

CMS開発とはCMSというツールを使ってWebサイトやWebアプリを開発することです。

CMSを使うことで、ゼロからWebサイトやWebアプリを開発する場合よりも、工数やコストを抑えることができます。そのためCMSを使って自社ホームページなどを作成する企業は多いです。

また、CMS開発を請け負っている開発企業も多くあり、プラグインの設定やCSSの調整など要望に従って行ってくれます。

CMSとは?

CMSはContents Management System(コンテンツマネジメントシステム)の略であり、コーディング不要でWebサイトの構築・更新を行えるツールのことです。最も有名なCMSとしてはWordpressが挙げられます。Wordpressは現在、世界中で導入されていて、Webサイト全体の約40%がwordpressで作られています。

CMSに登録すると、管理画面にログインできるようになります。管理画面ではWebサイトの設立や、テンプレートの選択、プラグインの導入などを行うことが可能です。

予め用意されたテンプレートやパーツを組みあわせるだけなので、コーディングが必要ありません。たとえるなら、マリオメーカーのようなものと言って良いでしょう。

CMSの種類

Cms開発の種類

CMSは大きく次の2種類に分けることが可能です。

    1. オープンソース型
    2. 独自開発型

この2種類はそれぞれ性質が異なるため、CMSを使う場合まずこの2種類のどちらにすべきかを考えることが重要でしょう。1つ1つのCMSの種類について詳しく解説します。

1.オープンソース型

オープンソースとは、ソースコードが無料公開されているソフトウェアのことで、誰でもインストールして使うことができます。また、オープンソースのソフトウェアを自分で改良して再配布することも可能です。

オープンソース型のメリットは何より、コストがかからない点でしょう。また、無料であるため利用者が多くコミュニティーも活発なため、分からないことを調べやすいのも初心者に優しい点です。

2.独自開発型

独自開発型とは企業が有料で販売しているソフトウェアのことです。利用には費用がかかる反面、無料版よりも機能が充実している場合が多く、本格的なWebサイトを構築できます。

独自開発型にはトライアル期間が設けられている場合が多く、1ヶ月程度無料で使ってみて、使い勝手が良いか確認することが可能です。

また、独自開発型には「オンプレミス」と「クラウド」の2種類があります。2種類の違いについても詳しく解説しましょう。

オンプレミスで開発する

オンプレミスとはサーバーやネットワークなどの機器を自社に設置し、そのインフラ環境でシステムを動かすことです。オンプレミスの場合、自社に機器を設置する手間がかかりますが、機器を自社好みにできる点がメリットでしょう。また、サーバーなどに問題が発生した際にも、自分たちで解決することが可能です。

オンプレミス型のCMSとしてはSITEMANAGEなどが挙げられます。

※関連記事
オンプレミスとSaaSの違いとは|種類やメリット・デメリットも解説
オンプレミスとは?メリット・デメリットやクラウドとの違いを解説!

クラウドで開発する

クラウドとはAWSなどのクラウドサービス上のサーバーを活用する形態のことです。AWSなどのサービスと契約することで、AWSのサーバーを使うことができWebサイトを運営できます。

クラウド型の場合、自社でサーバーなどの機器を用意する必要があります。初期費用やランニングコストを抑えられるので、最近ではクラウド型が人気です。

クラウド型のCMSとしてはWixなどが挙げられます。

※関連記事
クラウド移行とは?その種類やメリット、デメリットを徹底的に解説

CMS開発を行うメリット

Cms開発のメリット

CMSを活用することには次の5つのメリットがあります。

    1. コーディング知識が不要
    2. 業務の分担分けがしやすい
    3. セキュリティー上の不安を減らせる
    4. ページの一括変更が容易
    5. SEO対策に繋がる

このようなメリットを享受したい方はCMS開発の方が向いている可能性があります。1つ1つのメリットについて詳しく解説していきましょう。

1.コーディング知識が不要

CMS開発の場合コーディング知識が不要となります。1から開発を行う場合、HTMLやCSS、JavaScript、PHPなどの知識が必要です。

特にJavaScript・PHPなどのプログラミング言語は習得に時間がかかるため、社内に扱える人材がいない場合もあるでしょう。その場合、エンジニアを新規で雇ったり、開発企業に委託したりしなくてはならず、コストがかかってきます。

CMS開発なら、プラグインやテンプレートの扱い方さえ覚えてしまえばWebサイトを構築できます。サーバーやドメインの準備は必要ですが、それらの初期設定さえ済ませれば後は、随時ページを更新するだけなので専門的なスキルや知識が不要なのです。

※関連記事
HTMLコーディングとは?基本的な手順やルールについて解説
コーディング代行にかかる費用は?代行会社を選ぶコツも解説

2.業務を分担しやすい

CMS開発をする場合、業務を分担しやすいのもメリットです。

CMSではコンテンツ作成やデザイン作成など、各業務を担当する人ごとに権限を付与することができます。他の人の担当箇所は変更できないように設定できるため、作業ミスを防止しやすくなっているのです。

3.セキュリティー上の不安を減らせる

セキュリティー上の不安も減らすことが可能です。

1からWebサイトを構築する場合、セキュリティー対策も自分たちで行わなくてはいけません。ハッキングなどの手法は日々アップデートされるので、それらに対応するには専門的なスキルや知識は必須です。

CMSを利用する場合、セキュリティー対策は運営企業が行ってくれます。CMSの利用者は、セキュリティー対策について考えたり、実装したりする必要がないのです。

たとえば、WordPressは脆弱性が発見されると運営企業が最新版を用意してくれるので、利用者は最新版にアップデートするだけで問題ありません。

4.ページの一括変更が容易

CMSを使う場合ページの一括変更が容易であり、更新の手間を省くことが可能です。各ページのデザインを変更したい場合、テンプレートのCSSに手を加えるだけで、すべてのデザインを更新することができます。

また、PCやスマホなど端末ごとにデザインを変更するのも容易です。レスポンシブ対応に関する専門知識も必要としません。

5.SEO対策につながる

CMSを活用することには、SEO対策につながるメリットもあります。

なぜならWordPressを始めとしたCMSは内部構造が分かりやすく設計されており、Googleのクローラーがページを辿りやすくなっているためです。そのため、Googleからの評価アップに繋がりやすく、ページが検索上位に表示されやすくなっています。

もちろん、その中でもさらに検索上位に表示されるには、自分たちで細かなSEO対策を行わなくてはいけませんが、内部構造が初めから整っている点は魅力でしょう。

CMS開発を行うデメリット

Cms開発のデメリット

続いて、CMS開発を行うデメリットについて解説します。デメリットは次の3つです。

    1. CMS操作の知識が必要
    2. サイトが重くなることも
    3. セキュリティー対策が万全というわけではない

1つ1つのデメリットについて詳しく解説していきましょう。

1.CMS操作の知識が必要

CMSを使う場合HTMLなどの知識は不要ですが、代わりにCMSに関する知識が必要です。

たとえば、テンプレートの変更方法やプラグイン導入に関する知識がないといけません。もちろん、それらはHTMLなどに比べれば簡単に習得することが可能です。ただ、それでも全く勉強が必要ないというわけではないことは覚えておきましょう。

2.サイトが重くなることも

CMSはプラグインを導入することで、サイトに機能を追加することが可能です。プラグインは便利ですが、インストール数が多くなるとサイトが重くなってしまうことがあります。

使っていないプラグインは削除することが重要です。また、サイトに多くの機能を追加する場合、ある程度プラグインを厳選する必要があるでしょう。

3.セキュリティー対策が万全というわけではない

CMSを使う場合、運営企業がセキュリティー対策を行ってくれるメリットがあります。一方で、100%セキュリティー面で安心できるわけではない点には注意が必要です。

どんなシステムにも脆弱性が生まれる可能性はあります。CMSを使っているからといって過信はせず、自社でできるセキュリティー対策を行うことが肝心です。

たとえば、WordPressにはSiteGuard WP Pluginという最低限のセキュリティー対策ができるプラグインがあります。こういったプラグインを導入しセキュリティーを強化する方法があるので、覚えておくと良いでしょう。

CMS開発にかかる費用について

Cms開発の費用

CMS開発にかかる費用についてまとめました。CMS開発を外注する場合、次のような費用がかかることを想定した方が良いでしょう。

初期費用 2万円~5万円
企画 5万円~15万円
デザイン 5万円~10万円(トップ) /1万5,000円~3万円(下層)

どの程度費用がかかるかは開発企業によっても異なります。複数の開発企業が提示した見積書を比較し、費用対効果がもっとも優れているものを選定することが重要です。

参考:CMS構築の料金・費用相場まとめ【2022年完全版】|アイミツ

CMS開発を外注するポイント

Cms開発のポイント

最後に、CMS開発を外注するポイントについてまとめました。次の3つを意識することで、CMS開発を外注する際に失敗しにくくなります。

    1. 追加費用についても問い合わせる
    2. CMS開発の実績があるか調べる
    3. 簡単に更新できるようにしてもらえるか質問する

1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。

1.追加費用についても問い合わせる

1つ目は追加費用についても問い合わせることです。

CSSの変更やプラグインの設定などを行う場合、追加費用がかかります。追加費用がどれほどかかるかは開発企業によって異なるため、担当者に確認しておくことが大切です。

担当者と認識の齟齬があると後々揉める原因にもなります。疑問点があるなら遠慮なく質問することが重要でしょう。

2.CMS開発の実績があるか調べる

2つ目はCMS開発の実績があるか調べることです。

Webサイト開発の実績が豊富であっても、CMS開発の実績が少ない場合、こちらの想定通りに構築できなかったり、品質が下がってしまったりする可能性があります。

CMS開発の実績がある企業の方が、開発に慣れているため短い納期で対応できますし、品質も高くなる可能性が高いです。

3.簡単に更新できるようにしてもらえるか質問する

3つ目は簡単に更新できるようにしてもらえるか質問することです。

Webサイトは構築することよりもその後の運営の方が基本的には大変です。ユーザー数を増やすために、デザインを微調整したり機能を追加したりしなくてはいけません。

CMS開発を外注する場合、自分たちでWebサイトの更新を行うのに戸惑ってしまうことがあります。そこで、更新作業が極力簡単にできるように構築してもらえるか、担当者に確認を取るのが重要です。

Seo Image Editbanner 1

まとめ

この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。

    • CMSの種類:オープンソース型/独自開発型
    • CMS開発を行うメリット:コーディング知識が不要/業務の分担分けがしやすい/セキュリティー上の不安を減らせる/ページの一括変更が容易/SEO対策に繋がる
    • CMS開発を行うデメリット:CMS操作の知識が必要/サイトが重くなることも/セキュリティー対策が万全というわけではない
    • CMS開発を外注するポイント:追加費用についても問い合わせる/CMS開発の実績があるか調べる/簡単に更新できるようにしてもらえるか質問する

CMSを使うことで簡単にWebサイト・Webアプリを開発することができます。しかしながらプラグイン導入などを行う場合にはある程度専門知識が必要であり、自社で行うのはハードルが高いと感じる場合が多いかもしれません。

株式会社エイチビーラボでは、ベトナムに特化したオフショア開発サービスを提供しております。CMSを使った高品質なWebサイト・Webアプリ開発の実績が豊富です。Webサイト・Webアプリ開発でお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。ご相談から、開発、運用まで親身にサポートいたします。

【CMS開発  関連記事】

この記事をシェアする

人気の投稿

著者

株式会社HBLAB
株式会社HBLAB
HBLABは、顧客満足度の高いサービスを提供し、IT業界全般、特にオフショアに関する情報を参考することで最適な意思決定に役に立つことを目指しています。経験豊富なアドバイザーによる意見やコンサルティングを含む高品質なブログ記事を配信しています。

関連記事

お問い合わせ

個人情報の取扱いに関する確認事項を必ずお読みの上、お問い合わせ下さい。「*」 は必須入力項目です。

Scroll to Top