社内インフラとは?構築する手順やポイントについて解説

2022年10月22日
社内インフラとは

「社内インフラの構築方法が分からない」
「社内インフラ構築を専門企業に依頼したい」

そんなお悩みをお持ちではありませんか?社内インフラ構築を外部に依頼することで、従業員が快適に働ける環境を用意することが可能です。本記事では、社内インフラとは、社内インフラを構築する手順・ポイントについて解説します。

社内インフラとは?

社内インフラの意味

社内インフラとは従業員が仕事を行うために必要な環境のことです。社内インフラの中でも、IT関連のものをITインフラと呼びます。この記事では、特にITインフラについて説明していきます。

昨今は仕事でパソコン・インターネットを活用するのが当たり前になりました。そのため、ITインフラを整備することは、最低限の環境整備と言えるでしょう。また、会社全体としての業務効率アップに大きく繋がると言えますし、他企業との差をつける要因になることもあるでしょう。

社内インフラの構築は自社で行っても良いですが、専門企業に外注した方がより快適な環境を構築しやすくなります。たとえば、専門企業なら自社の業務状況に則したサーバーやネットワーク機器を選定してくれるでしょう。

そもそもインフラとは?

インフラとは国民が生活するうえで必要不可欠なサービス・仕組みを指します。たとえば、水道やガス、電気などが代表的なインフラです。

水やガスが止まってしまうと人々は生活できなくなってしまいます。インフラは「意識しなくても当たり前に使えるものである」ことが大切です。社内インフラも同様に、「従業員が当たり前に使える」ことを意識して構築するのが重要と言えるでしょう。

社内インフラを構築するために必要なもの

社内インフラの構築

社内インフラを構築するには次の3つを用意する必要があります。

    1. サーバー
    2. ネットワーク
    3. ソフトウェア各種

1つ1つの必要なものについて詳しく解説していきます。

1.サーバー

サーバーとは、他のパソコンにサービスを提供するコンピューターのことを言います。通常のパソコンに専用のソフトをインストールすることで、サーバーとして機能させることが可能です。

サーバーは他のパソコンと通信を行い、要求に基づいたサービスを提供します。たとえばWebサーバーは、他のパソコンからアクセスがあると要求されるWebページのデータを返却します。サーバーには他にも、メールサーバーやデータベースサーバーなどの種類があり、それぞれ異なるサービスを提供しています。

自社に業務システムや基幹システムを導入する場合、それらのシステムを動かすためのサーバーが必要です。ただ、サーバーは他のパソコンからのアクセスに備えるために、24時間稼働し続けないといけないため、ランニングコストが多くかかります。

そのため最近では、クラウドサーバーを活用する企業が多いです。クラウドサーバーとは、他企業のサーバーのリソースをネット経由で借りれるサービスのことであり、自社でサーバーを立てなくてもシステムを運用することができるようになります。

サーバー構築やクラウドサーバーに関しては以下の記事で詳しく解説していますので、併せてお読みいただけると幸いです。

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2.ネットワーク

パソコンがネットワークに正常に繋がるための環境も構築する必要があります。

仕事のほとんどはパソコンがネットに繋がることを前提にしているため、快適な社内ネットワークを構築することは非常に重要です。しかしながら、社内ネットワークが遅くて困っている企業は多いのではないでしょうか。

無線LANの電波干渉が起こっていたり、配線状況が複雑になっていたりすると、ネットワークが遅くなることもあります。ネットワークが遅いと、Webサイトの閲覧やメールの送受信にも支障が出てしまい、業務効率が下がってしまうでしょう。

快適な社内ネットワークを構築するには、ある程度の専門知識が必要です。社内ネットワークに問題があるなら、業務効率を上げるためにも開発企業に相談した方が良いでしょう。

3.ソフトウェア各種

ソフトウェアとは、パソコンにインストールして使うシステムのことです。たとえば、ExcelやWordなどの業務アプリやWindowsやMacなどのOSが該当します。ほかには、社内情報を管理するためのデータベースもソフトウェアの一種と言えるでしょう。

社内インフラを整えるうえで大切なのが、業務で活用するソフトウェアをなるべく統一することです。ソフトウェアの種類が異なると、データの表示方法などが変わってしまう場合があり、情報共有などが非効率になる恐れがあります。

また、ソフトウェアを選定する際はそのソフトウェアを開発した企業の信頼性やセキュリティー面も重視する必要があるでしょう。くわえて、自社の業務との相性の良し悪しや保守にかかる費用なども踏まえて吟味する必要があります。

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社内インフラを構築する流れ

社内インフラ構築の流れ

社内インフラを構築する基本的な流れは次の通りです。

    1. インフラ導入計画を立てる
    2. インフラを設計する
    3. インフラを構築する
    4. 構築した環境でシステムの動作を確認する
    5. 継続して利用できるように運用する

インフラを構築するにはコストがかかります。構築を計画的に行うことで作業のやり直しを防げば、コストを最小限に抑えることができるでしょう。1つ1つの構築手順について詳しく解説していきます。

1.インフラ導入計画を立てる

まずはインフラ導入計画を立てます。なぜその機器やソフトウェアを導入するのか、理由を明確にしないことには、機器などの選定を行うことができません。

たとえば「業務効率を上げるために業務システムを導入したい」なら、サーバーなどの機器が必要になってきます。自社サーバーを立てるべきなのか、AWSGCPなどのクラウドサーバーを利用すべきなのか、などを検討する必要があるでしょう。

また、サーバーを立てるなら管理するための環境(データセンターを借りるなど)も考えなくてはいけません。

会社の課題を解決するのに最適なインフラ環境を検討するには、やはり専門知識が必要なので、不安な場合は開発企業に相談することをおすすめします。

2.インフラを設計する

続いて、社内インフラの具体的な設計を行っていきます。

必要な機器の種類やその機材の設定などを丁寧に検証していきましょう。また、各機器のセキュリティー対策に関しても、この段階で固めておくことが望ましいです。情報漏洩や不正アクセスに備えるための監視作業のやり方などを決めていきます。

必要な機器の種類や設定が決まったら、コストもある程度算出することができます。コストまで算出したら、それらをインフラ設定書にまとめていきます。設定書は迷いなくインフラ構築ができるレベルまで詳細に書くことが重要です。

3.インフラを構築する

続いて、設定書の内容に沿って構築を行うフローに入ります。サーバーやルーターなど必要な機器の購入からはじまり、各機器の初期設定やソフトウェアの導入などを行います。

また、トラブルや障害が発生したときのために、データのバックアップを取る準備なども済ませておくのが良いです。さまざまなリスクを想定し、被害を最小限に抑えられるようにあらかじめ対策を打っておくことが重要でしょう。

4.構築した環境でシステムの動作を確認する

続いて、構築した環境でシステムの動作確認を行います。設定書の内容に沿ってシステムが正しく動くか、1つずつ検証を行わなくてはいけません。

まず機器単体で正常に動くかテストし、次に複数の機器を繋げ機器同士で通信が上手くいくかテストし、最後にシステム全体を総合してテストを行う、といった流れが基本です。

テストで見つかった不具合などはその都度修正を行っていきます。

5.継続して利用できるように運用する

社内インフラを継続して利用できるように運用・保守を行う必要があります。

ログを監視し不正なアクセスや機器の不具合がないか確認したり、ソフトウェアのアップデートや定期メンテナンスを行ったりして、安定稼働させないといけません。

社内インフラを構築するポイント

社内インフラ構築のポイント

最後に、社内インフラを構築するポイントについてまとめました。ポイントは次の3つです。

    1. セキュリティーリスクを軽減させる
    2. ネットワークなどの快適さを高める
    3. BCP対策を行う

1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。

1.セキュリティーリスクを軽減させる

社内インフラを構築する際には、セキュリティー対策を行う必要があるでしょう。特にインターネットに常時接続されるシステムは、ハッキングなどの被害に合うリスクがあります。

ユーザーの個人情報を盗まれた場合、賠償金を支払わないといけなくなり何億もの損害が発生する可能性もあるため、セキュリティー対策は重要です。

また、パソコンを社外に持ち出さない、会社のパソコンでのSNS利用は控える、などセキュリティーに関するルールを社内で設けることも重要でしょう。

2.ネットワークなどの快適さを高める

単にインフラを構築するだけでなく、従業員がより快適に働けるように環境を強化していくことが重要です。インフラを構築した後も社内アンケートを取り、使いにくいソフトなどはないか、ネット環境に不備はないかなどを確認するようにしましょう。

社内インフラを向上させることは、従業員の生産性向上に直結します。また、ネット環境などが快適だとストレスなく作業することができて、従業員満足度も向上するでしょう。

3.BCP対策を行う

BCPとはBusiness Continuity Plan(事業継続計画)の略であり、何かトラブルがあっても継続して事業を行えるように計画することを意味します。

たとえば、地震や火災などの災害が発生した場合、社内インフラ環境が全く使えなくなり、事業を進められなくなる状況は避けたいです。そのような状況に備えて、データのバックアップを取る、サーバーを会社から離れたデータセンターに設置、あるいはクラウドに以降する、などの対策を取る手段があります。

BCP対策を行い、会社への損失を最小限に抑えられるようにすることは重要です。

社内インフラの構築を外注するポイント

社内インフラ構築外注のポイント

最後に、社内インフラの構築を外注するポイントについて解説します。ポイントは次の3つです。

    1. インフラ構築の実績が豊富な企業に依頼する
    2. 自社の規模や業種とマッチした企業を選択する
    3. その後の運用も支援してくれるか確認する

外注コストを抑えるためにもこれら3つのポイントを意識して開発企業を選定することが重要です。1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。

1.インフラ構築の実績が豊富な企業に依頼する

1つ目はインフラ構築の実績が豊富な企業に依頼することです。

システム開発の実績だけでなくインフラ構築の実績も豊富であり、社内に優秀なサーバーエンジニアやデータベースエンジニアが在籍している企業が望ましいでしょう。

実績が豊富な企業の方が、自社の課題にマッチしたインフラ環境を構築してくれます。

2.自社の規模や業種とマッチした企業を選択する

2つ目は自社の規模や業種とマッチした企業を選択することです。

自社の規模や課題によって選定すべき機器やソフトウェアの種類は変わります。自社と似たような会社を支援した実績がある開発会社なら、自社の課題を理解してくれることが多く、要望に沿った社内インフラ環境を構築してくれる可能性が高いでしょう。

3.その後の運用も支援してくれるか確認する

3つ目はその後の運用も支援してくれるか確認することです。

社内インフラは構築して終わりではありません。その後正常に稼働させ続けられるように
、メンテナンスや監視を行う必要があります。構築よりもその後の運用の方が大変な場合も多いです。

構築作業だけでなくその後も運用をどの程度手厚く支援してくれるか、担当者に確認を取ることをおすすめします。

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まとめ

この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。

    • 社内インフラとは:ネットワークやサーバーなど企業が事業を行うための基盤のこと
    • 社内インフラを構築するために必要なもの:サーバー/ネットワーク/ソフトウェア各種
    • 社内インフラを構築する流れ:インフラ導入計画を立てる/インフラを設計する/インフラを構築する/構築した環境でシステムの動作を確認する/継続して利用できるように運用する
    • 社内インフラを構築するポイント:セキュリティーリスクを軽減させる/ネットワークなどの快適さを高める/BCP対策を行う
    • 社内インフラの構築を外注するポイント:インフラ構築の実績が豊富な企業に依頼する/自社の規模や業種とマッチした企業を選択する/その後の運用も支援してくれるか確認する

社内インフラ構築は自社で行うと面倒な設定も多く、時間・コストもかかってしまうため、専門企業に外注することをおすすめします。どの企業に外注すべきか分からない場合、株式会社エイチビーラボにご相談ください。

株式会社エイチビーラボでは、ベトナムに特化したオフショア開発サービスを提供しております。従業員の業務効率化に貢献する社内インフラ構築の実績が豊富です。社内インフラ構築でお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。ご相談から、開発、運用まで親身にサポートいたします。

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